下水君100周年記念企画 ~ 化粧蓋
化粧蓋
下水君100周年記念企画の第7回。今回は化粧蓋を取り上げる。写真は路面電車をデザインしたタイルが埋め込まれた蓋。蓋の分類としては、鉄蓋(化粧蓋)という分類になる。
この蓋は東急二子玉川駅近く、玉川線(玉電)の支線であった砧線の中耕地駅跡付近に設置されている。砧線は大正13年3月に軌道線として開業し、昭和20年8月15日(!)に鉄道線に変更され、昭和44年5月に廃止されている。なおこの際、現在の東急世田谷線以外の玉電の路線は全て廃止されている。
こちらは現行の下水道設計標準に記載されている化粧蓋の断面図。前回取り上げたコンクリート蓋とは異なり、皿状になった鋳物にモルタルやタイルを埋め込んで蓋にしている。掲載名も「人孔鉄蓋(内径60cm都型・レンガ用化粧蓋)」となっており、鉄蓋の扱いになっている。(ちなみにコンクリート蓋の掲載名は「人孔コンクリート蓋(内径60cm都型)」など)
こちらも化粧蓋。鉄枠部分の装飾がドラえもんの尻尾が並んでいるようで面白い。
同じ様式の蓋だが、雨水用なのか所々に穴の開いている蓋。
最初に化粧蓋が設置されたときと地面の様子(インターロッキング)が変わったのか、模様の合っていない蓋。模様はともかく、鋳物部分がこの様式(鍵穴と切り込み)の蓋は、最もよく見られる化粧蓋だ。
似ているが鍵穴部分と切り込み部分の形状が異なる蓋。
同じく細部が異なる蓋。下水君の大きさもやや小さめ。歩道のタイルと調和しており、本来あるべき姿の化粧蓋だ。
さらに下水君が小さくなった蓋。
さらに小さくなった下水君。
こちらは上下に文字の入った鉄枠のあるもの。
㈱土井製作所の銘と型番、矢印の中には小さく「ヒク」と書かれている。これは饒舌蓋と言えるかもしれない。
こちらは四角いプレートに刻まれた下水君。
同じく四角いプレートの下水君の蓋だが、蓋の鍵穴や切り込みの形状が異なるもの。
正方形かと思ったら五角形だった化粧蓋。
こちらはプリントされた下水君。これはひょっとすると化粧蓋ではなくて、ツルツルの鉄蓋に滑り止め処理を施したものかもしれない。
というわけで、今回は下水君のいる化粧蓋を並べてみたが、その種類は実に多く、全てを尽くすのは難しそうだ。
関連リンク
●下水君100周年記念企画01 ~ 東京市型鉄蓋
●下水君100周年記念企画02 ~ 日之出水道機器株式会社
●下水君100周年記念企画03 ~ 鉄蓋工業株式会社
●下水君100周年記念企画04 ~ 変則東京市型
●下水君100周年記念企画05 ~ デザイン蓋
●下水君100周年記念企画06 ~ コンクリート蓋
●下水君100周年記念企画08 ~ L型汚水桝・雨水桝蓋
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●下水君100周年記念企画10 ~ 特殊人孔鉄蓋
●下水君100周年記念企画11 ~ 自働洗滌槽
●下水君100周年記念企画12 ~ 燈孔蓋
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●下水君100周年記念企画15 ~ 送泥管
●下水君100周年記念企画16 ~ 私設下水道施設檢査證章標、他
●下水君100周年記念企画17 ~ 縁石、縁塊等
●下水君100周年記念企画18 ~ 鉄蓋虐待
●下水君100周年記念企画19 ~ 越境記録
●下水君100周年記念企画20 ~ 下水君の親類
●下水君100周年記念企画21 ~ 生い立ちの記
2011 年 12 月 7 日 2:34 AM
もう、ドラえもんの尻尾にしか見えなくなった!!!