久しぶりの更新
町自慢、マンホール蓋700枚。
さて、本当に久しぶりのブログ更新である。丁度2年半ぶりというから恐ろしい。更新が滞ってしまった理由は幾つかあるが、大きな理由はブログを書くことが「大事(おおごと)」と感じるようになってしまったせいかと思う。新しい知見や発見が無いのに記事を書いてもよいものか、それくらいならTwitterで十分ではないかと思うようになり、Twitter上で色々な報告をしているうちにそれで満足するようになってしまった。しかし、すぐに情報が流れてしまうTwitterではなくブログに記事として残すことには意味があるだろうし、Twitterをやっていない読者もおられたかと思うと非常に申し訳なく思う。来年はもう少し気軽にブログを更新するよう努めてみようと思っている。
本題。以前よりお世話になっている池上夫妻が新しい本を出された。約5年前、マンホールサミットが初めて開催される際に当ブログでもご紹介した「デザインマンホール100選」が、大幅にパワーアップして帰ってきたのだ。蓋の写真とその説明という構成ではなく、蓋にデザインされているものを実際に見たり体験したうえで、そのご当地の雰囲気をしっかりと織り込んだ構成になっているところが素晴らしく、筆者の目指すところとも共通している。
さらに年末にはテレビ出演もあるかもしれないとのご連絡も受けた。番組名は「千鳥の日本で一番しあわせ家族」で、NHK総合にて12月30日(日)の午後7時半からの放送とのことだ。
マンホール壁掛けカレンダー
ついでにもう一つ宣伝を。全国の東急ハンズで絶賛発売中の「マンホール壁掛けカレンダー」だが、愛好家が撮影した写真を使っていることが一つの売りとなっており、筆者もその一人として写真を提供させていただいている。筆者にロイヤリティーが入るというようなことは無いのだが、来年以降も継続してほしい企画ではあるので、たくさん売れてほしいと思っている。一時期ネット店舗の在庫が無くなったが、現在は復活しているようなので、よろしければ是非ご購入を。
サイズはほぼ原寸大とのことで、壁に掛けるとかなりの迫力だ。この富士市の蓋の写真は筆者による撮影だが、マンホールカードや昨年の卓上カレンダーにも採用していただいており、間違いなく筆者の撮影した写真の中で最も印刷された回数の多い写真であろうと思う。嬉しい限りだ。
地下水道カレンダー
東急ハンズで販売しているカレンダーには「地下水道カレンダー」というものもあり、こちらもお勧めだ。撮影は過去当ブログでも何度かご紹介させていただいている白汚零氏で、本当に美しい地下世界の写真を、毎月楽しむことができる。壁掛用と卓上用とがあり、どちらも東急ハンズの実店舗とネット店舗で購入可能だ。
なお、昨年も販売されたマンホール週めくりカレンダーは今年も販売されており、机に並べておけば幸福感に包まれつつ仕事や勉強ができることになる。
大阪府和泉市
さて、ここからはマンホール壁掛けカレンダーでは残念ながら不採用となってしまった蓋の写真を幾つか紹介してみる。
この蓋の写真は2014年の夏に池上氏に案内をしていただきつつ撮ったもののうちの一つだが、その頃からブログの更新が滞りつつあったため、池上氏と一緒に巡った蓋や観光地のほとんどはまだ当ブログに掲載できていない。この蓋にデザインされている「池上・曽根遺跡」ももちろん見学してきたので、近いうちに記事にしたい。
岡山県倉敷市
昨年のマンホールサミットでお世話になった倉敷市の蓋。新倉敷駅の駅前通りにしか設置されていないややレアなタイプ。
東京都福生市
7月はこれしかないと思い、綺麗に掃除してから撮影した蓋だ。カレンダーの企画の話をいただいてから写真の提供まで数日しかないという大急ぎの進行だったが、仕事をさぼって早めに切り上げて撮影したにも関わらず不採用となってしまった。
神奈川県津久井郡相模湖町(現 相模原市)
「供用開始記念」と書かれたこの蓋は1枚しかなく、一時歴史に埋もれていた蓋でもある。こんな蓋があったはずとの情報を元に大捜索が行われて発見に至った経緯も面白く、何れ記事にしたいと思っている。
なお、筆者がカレンダー用の画像を選定する際に、「マンホールカードになっていない蓋であること」という自分ルール(リクエストのあった富士市のものを除いて)を課したのだが、この蓋はその後めでたくマンホールカードにも採用されているようだ。
岩手県石巻市
2016年3月に開業した仙石線の新駅、石巻あゆみ野駅前で撮影した蓋。開業の翌日に撮影したので、蓋も新しい。
埼玉県狭山市
筆者の大好きな消火栓の蓋。この蓋の下に格納されているであろう「単口消火栓」そのものがデザインされている。これほどマニアックなデザインの蓋は他に無いのではなかろうか。なお「双口消火栓」や「空気弁」をデザインした蓋もあり、それらを含めて改めて記事にしたいと思っている。
青森県上北郡下田町(現 おいらせ町)
今回の企画には不向きかと思いつつも候補に入れた、雪化粧をした蓋。お気に入りの一枚。
東京都調布市
今年話題となった蓋の一つ。とあるテレビ番組で紹介させていただいたのだが、演出がやや過ぎていた部分もあり、自分の意志を強く持つことを改めて勉強させていただいた。色々な意味で思い入れの深い蓋だ。
木之元神社
こちらも大好きな蓋なので、サイズ的に今回の企画には不向きと思いつつも入れてみた。歩道の下に隠されてしまった神聖な井戸を守るための蓋だ。
網走土木現業所
下水道に縛られる必要はないかと思い候補に入れた蓋の一つ。周りを取り囲む草ごとカレンダーにしてみても面白そうだと思ったが、不採用となった。
神奈川県相模原市
かっこいいデザイン、それに尽きる。照り返しの部分を含めて好きな写真なのだが、今回の企画には不向きだったようだ。
長野県北安曇郡白馬村
構図と色遣いが美しい蓋だ。この蓋とその景色をまた見に行きたいと思わせるデザインはそうそうない。次はカタクリが咲いている時期に行ってみたいと思っている。
同じく白馬村の蓋。刻々と表情の変わる山の姿を表現しているようで、こちらの蓋もお気に入りの一枚だ。
以上、壁掛けカレンダーに不採用となった蓋の写真を紹介してみたが、どの蓋も捨てがたく思い入れのあるものばかりだ。また、久しぶりにブログを書いてみて、写真を撮った時の状況を思い出すにあたり、この趣味の楽しさを改めて感じている。
冒頭にも書いたが、来年はもう少し気軽に、頻繁にブログの更新をしたいと思っているので、読者の皆様、どうぞよろしくお願いいたします。どうぞよい年をお迎えください!
関連リンク
●町自慢、マンホール蓋700枚。(論創社)
●マンホール壁掛けカレンダー(東急ハンズ)
●マンホール週めくりカレンダー(東急ハンズ)
●地下水道カレンダー(壁掛)(東急ハンズ)
●地下水道カレンダー(卓上)(東急ハンズ)
2018 年 12 月 29 日 8:40 PM
デザイナーが作ったカレンダーも素敵ですが、
マンホーラーが作ったカレンダーも見たいです。
来年、いかがでしょうか。
2018 年 12 月 30 日 8:43 PM
言い出しっぺが責任持って進行する法則発動?
2019 年 1 月 8 日 10:45 PM
師匠のブログ更新を記念して!便乗リンクですw
下田町の蓋写真よいですよねー
2022 年 9 月 20 日 12:40 PM
追加です。
尾張旭 在庫確認先
https://www.city.owariasahi.lg.jp/kurasi/seikatu/gesui/manhorucard.html