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茨城県のデザイン蓋が集結 ~ 県庁本庁舎の鉄蓋展示


茨城県県庁本庁舎の鉄蓋展示

茨城県庁本庁舎の鉄蓋展示
 
下水道展に工場見学に送水口ナイト、そして次はマンホールナイトとイベント続きで更新が進まず、当ブログへお越しいただいている皆様にはご迷惑をおかけしてしまっている。下水道展のレポート、その際「デザインマンホール100選」の著者、池上修さんに案内していただいた大阪・滋賀のたくさんの蓋の紹介、中途半端に終わっている中川水循環センターで展示されている蓋の紹介などなど、書きたいこと、書かねばならないことは山積みなので、もっと頑張らねばと思っている。
 
気がつけばもう9月10日の下水道の日は目の前で、既にイベントを開催している自治体もあるようだ。今回はそんなイベントの一つ、茨城県庁本庁舎の鉄蓋展示について取り急ぎレポートする。展示は既に始まっていて、茨城県庁舎の1階の中庭と、2階の県民情報センターで行われている。筆者が訪問したのは日曜日で閉庁日だったため、1階の展示は上から眺めるのみだった。また、2階の展示(鉄蓋やデザイン画等)についても展示は9月1日午後からとのことで、まだ始まっていなかった。しかし、中庭に並べられた25枚のデザイン蓋は圧巻で、非常に見ごたえのある展示になっている。
 
 
以下、筆者の独断で、目をひくデザインの蓋を幾つか紹介してみる。
 
 
 

茨城県行方郡麻生町

茨城県行方郡麻生町(現 行方市)
 
「霞ヶ浦」の大きな「コイ」と「ヨット」がデザインされている。twitterで教えていただいたが、「鯉こく」は霞ヶ浦沿岸の郷土料理となっているのだそうだ。
 
なお、蓋の下部にある「あそうまち」の隣の記号のようなものは、麻生町の町章だ。
 
 
 

茨城県行方郡牛堀町

茨城県行方郡牛堀町(現 潮来市)
 
葛飾北斎の「富嶽三十六景」のひとつ、「常州牛堀」がデザインされている。富士山をデザインした蓋は数が多いが、恐らくこの牛堀町の蓋が富士山から最も遠いところにある蓋なのではないかと思われる。
 
 

葛飾北斎 富嶽三十六景 常州牛堀

この蓋は金色で彩色されているようだが、できれば北斎の「常州牛堀」と同じ色で彩色された蓋も見てみたい。(† Wikipediaより取得。作者:葛飾北斎、利用許可:パブリックドメイン)
 
 
 

茨城県那珂市

茨城県那珂市
 
市の花「ヒマワリ」がデザインされている。先に紹介した麻生町の蓋のデザインもそうだが、大胆な構図で、それでいてスリップしにくそうなデザインでもあり、本当に素晴らしい。
 
ちなみに、那珂市は2005年1月に瓜連町を編入合併するまでは那珂町だったが、その時代も町の花は「ヒマワリ」で、蓋のデザインも当時から同じものを使っているようだ。那珂町の木は「スギ」だったが、合併後瓜連町の花・木であった「ヤエザクラ」を市の木として制定している。瓜連町の蓋にはその「ヤエザクラ」が以前より用いられていたのだが、そのデザインは今も引き続き那珂市瓜連地区の蓋に使われているようだ。マンホールの蓋のデザインを元に市の花・市の木を選んでいたりして。だとしたら面白い。
 
 
 

茨城県結城郡八千代町

茨城県結城郡八千代町
 
温泉有り、バーベキュー・キャンプ場有りのレクリエーション施設、「八千代グリーンビレッジ」の風景がデザインされている。マンホール蓋のデザインにその町ご自慢の風景を使う点は非常に好感が持てる。
 
 
 

茨城県庁舎の鉄蓋展示

鉄蓋展示が開催されている茨城県庁本庁舎。水戸駅南口から出ているシャトルバスを利用するのが便利。
 
 
 

茨城県庁舎の鉄蓋展示

こちらは1999年まで本庁舎として使われていた歴史ある旧本庁舎の模型。現在も三の丸庁舎として利用されている。水戸駅から徒歩で行ける距離にあるが、この庁舎で鉄蓋展示は行われていないのでご注意を。
 
 
 

茨城県庁舎の鉄蓋展示

本庁舎25階の展望ロビーからの眺望。偕楽園の方向を望む。条件がよければ筑波山はもちろん富士山やスカイツリーも見ることができるとのことだ。展望ロビーは閉庁日でも利用できるので、本庁舎まで来たら是非足を伸ばしてみていただきたい。なお、展示は9月11日までの予定。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
 



地下式送水口特集


東京電力株式会社

地下式送水口特集
 
送水口ウォーク前編中編後編余談編1と続けた送水口関連の話題、今回は余談編2として地下式送水口の蓋を取り上げる。当初の予定通り、送水口関連の話題はひとまずこれで終わりとなる。しかし夏の終わり頃には送水口ナイトなる魅惑的なイベントも計画されており、送水口界隈からは今後も目が離せない。
 
 
 

帝都高速度交通営団

帝都高速度交通営団(現 東京地下鉄株式会社)
 
営団地下鉄のマークに「ずい道内消防用・連結送水管送水口」と書かれている蓋。もう説明の必要はないかもしれないが、念のために書いておくと、送水口とは水が出てくる「口」ではなく、消防車から水を入れるための「口」だ。連結送水管の先には放水口があり、そこに消防用ホースを繋いで離れた場所の火災に対応することになる。
 
ただ消防法施行規則では、送水口は「地盤面からの高さが〇・五メートル以上一メートル以下の位置に設けること」とされているので、通常はこのように地下に送水口を埋設することは無いはずだ。別の根拠法が存在するか、若しくは設置義務の無い送水口なのかもしれない。
 
 
 

丸ノ内線御茶ノ水駅

丸の内線御茶ノ水駅の壁埋設型送水口。これが通常の送水口だ。駅に設置された送水口は法律で設置が義務付けられている送水口で、ずい道(トンネル)に設置された送水口は営団地下鉄が自主的に設置したものだと考えると、一応理屈は通る。
 
 
 

帝都高速度交通営団

送水口と繋がっているかもしれない放水口の蓋。(6/20追記)
 
 
 

護国寺駅

地下鉄の駅のホームに設置されているので「ずい道内消防用」ではなく、駅そのものの消火用ではないかと思われる。
 
 
 

帝都高速度交通営団

かなり大きい横長の蓋。設置場所は池袋駅の西口で、真下には丸の内線の駅があるので、この蓋も営団地下鉄(東京メトロ)の蓋であると思われる。
 
 
 

帝都高速度交通営団

「スプリンクラ用連結送水口・消火栓用連結送水口・採水口」と書かれている。送水口の蓋は饒舌なものが多いが、この蓋も例に漏れず物凄い饒舌蓋だ。
 
 
 

帝都高速度交通営団

「消火栓」の文字の下に「送水口」と書かれたプレートが追加された蓋。小さな営団地下鉄のマークも入っている。消火栓は水を供給する側で、送水口は水を供給される側だが、この大きさでその両方が入っているということは考えにくいので、この蓋の下には送水口のみが設置されているのではないかと思われる。
 
 
 

帝都高速度交通営団

「送水管」と書かれた手書き蓋。管だけあっても仕方が無いので、この蓋の下にも送水口が設置されているのではないかと思われる。また、上の蓋と同じ形をしていることからこの蓋も営団地下鉄のものだと思われる。
 
 
 

湯島駅付近

この蓋は千代田線新御茶ノ水駅と湯島駅の中間辺り、トンネルの真上だと思われる場所に設置されている。
 
 
 

東日本旅客鉄道株式会社

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)
 
「送水管」の蓋で他に思い浮かぶのはこの蓋だ。JRのロゴが入っているが、設置場所が変わっている。
 
 
 

桜田門付近

この蓋は皇居外苑、桜田門の近くに設置されているのだが、東京駅からはだいぶ離れているのでJRの蓋とは考えにくい。しかも地下街があるわけでも無いのでここに「送水管」があるとも思えない。実際は空気弁(のみ)か消火栓がここにあり、余っていた適当な蓋を持ってきたのではないかと想像される。なお、最近交換されてしまったが、かつて皇居外苑内にはなぜか航空局の蓋もあった。
 
実は秘密の地下道や線路があったりして。噂はよく聞くけど確かめようがない。
 
 
 

東京地下鉄株式会社

東京地下鉄株式会社(東京メトロ)
 
こちらは4枚組みの蓋で、東京メトロのマークに「消防用出入口」と「連結送水管送水口」の表記がある。左右の小窓は明り取りだろうか。
 
そういえば営団地下鉄の送水口の蓋はたまに見かけるが、都営地下鉄の送水口の蓋は1枚も見たことがない。この点からも、地下式送水口は設置義務が無いものの営団地下鉄が自主的に設置しているという推測ができる。
 
 
 
 

東京電力株式会社

東京電力株式会社
 
続いて東京電力の送水口の蓋を並べてみる。「水噴霧消火装置・消防隊送水口・東京電力株式会社」と書かれている。「社」の字が古い示偏だ。
 
「水噴霧消火装置」とあるので、この蓋の下にあるのはスプリンクラーに水を送るための送水口のはずだ。厳密には普通のスプリンクラーではなく、水を霧状に放射する構造になったスプリンクラー類似設備で、消火だけではなく延焼を防いだり温度を下げる目的もあるとのことだ。電気設備に直接水をかけるわけにはいかないので、単純なスプリンクラーではなく水噴霧消火装置が設置されているのだと思われる。
 
 
 

東京電力株式会社

白く彩色された蓋。「社」の字が古い示偏というところも同じ。
 
 
 

東京電力株式会社

この蓋は比較的小さなサイズで、設置されているのは単口の送水口なのではないかと思われる。この写真の様に、マンホールの蓋と並んで設置されることもある。
 
 
 

東京電力株式会社

2枚組というのもよく見かける。この点からも単口送水口なのではないかと思われる。
 
 
 

東京電力株式会社

別タイプの蓋。中学校の美術の時間にやったレタリングを思い出すようなフォントで、「水噴霧防災装置・消防隊送水口・送水圧力     Kg/CM2・東京電力株式会社」と書かれている。饒舌にも程があるが、送水圧力の部分は未記入だ。先の蓋には「水噴霧消火装置」と書かれていたが、こちらの蓋には「水噴霧防災装置」と書かれている。
 
 
 

東京電力株式会社

同じく「水噴霧防災装置・消防隊送水口・送水圧力     Kg/cm2・東京電力株式会社」と書かれた蓋。こちらは明朝体フォント。ちなみに正しい単位の表記は「Kg/CM2」でもなく「Kg/cm2」でもなく「kgf/cm2」だ。
 
 
 

東京電力株式会社

記事の冒頭に紹介した蓋がこちら。珍しく送水圧力の部分が記入されている。5.0kgf/cm2 は 0.49MPa だが、一般的な送水口の送水圧力は 0.6MPa 若しくは 1.0MPa とのことなので、これはやや低い圧力のようだ。
 
 
 

東京電力株式会社

さらに別タイプの蓋。饒舌から一転して「送水口・東京電力株式会社」とシンプルに書かれているが、「送」の字が二点しんにょうだ。東京モノレールのロゴに使われているようなフォント。
 
 
 

東京電力株式会社

さっぱりとした感じの蓋。こちらも「送」の字が二点しんにょう。旧ロゴ「雷マーク」は「T」の字に稲妻の意匠のはずなのに、このマークは「T」が下の方で繋がってしまっている。
 
 
 

東京電力株式会社

比較的新しそうなタイプの蓋。
 
 
 

東京電力株式会社

こちらは1987年10月から使われている新しいロゴマークが入った蓋。㈱長谷川鋳工所の製品。
 
 
 

東京電力株式会社

「送水口・東電」と書かれた蓋。こちらは恐らく日之出水道機器㈱の製品。
 
 
 

東京電力株式会社

白く彩色された蓋。周辺のタイルに合わせて黒いラインも入っている。擬態蓋という新しいジャンルができるかも。
 
 
 

東京電力株式会社

こちらはグレーチングで蓋をされた送水口。(6/18追記)
 
 
 

東京電力株式会社

「水噴霧防災装置・消防隊送水口・東京電力株式会社」と書かれている。相変わらず饒舌。
 
 
 

東京電力株式会社

フラッシュ撮影した写真を色調補正したら中身が見えた。双口の送水口が格納されているのが見える。
 
 
 

東京消防庁

東京消防庁
 
最後に送水口ではないが「口」繋がりで採水口の蓋を載せておく。「防火貯水槽」や「防火水槽」との表記はよく見るが、この「採水口」と何か違いがあるのだろうか。開けてみたい。
 
 
 
関連リンク
  ●送水口ウォーク・前編(駅からマンホール:2014/03/30)
  ●送水口ウォーク・中編(駅からマンホール:2014/04/10)
  ●送水口ウォーク・後編(駅からマンホール:2014/04/21)
  ●消防車特集(余談編1)(駅からマンホール:2014/05/19)
  ●夢の入口でさん
  ●むにゅ’s のぉとさん
  ●彷鉄さん
 



測量の日記念 日本水準原点公開 ~ 国土交通省国土地理院


一等水準点

国土交通省国土地理院(一等水準点)
 
「丙」と書かれた一等水準点の蓋とその中身。穴と鉄枠とが大きくずれている。
 
 
 

一等水準点

1949年(昭和24年)6月3日に「測量法」が公布されたことに由来し、6月3日は測量の日とされている。その測量の日に先駆け、毎年5月末に国会前庭洋式庭園内にある日本水準原点の一般公開が行われている。今年は5月21日に予定されていたが、雨天のため5月28日に延期された。日本水準原点標庫の脇にある一等水準点「丙」の蓋は、そのイベントの一環として開けられていた。
 
 
 

一等水準点

こちらが本イベントの主役。蓋(扉)の開けられた日本水準原点標庫。
 
 
 

一等水準点

一般公開された日本水準原点。水晶板に目盛りが刻まれているが、「0」の水平ラインが日本各地の標高の基準となる。よく見ると数字が上下逆に刻まれているが、これは水準儀(望遠鏡)で見ると逆さまに見えるため、予め逆さまに刻んでいるとのことだった。
 
日本水準原点は、隅田川河口にあった霊岸島検潮所の量水標で観測して決定された「東京湾平均海面」を標高0.0000mとし、標高24.5000mの位置に置かれた。関東大震災と東日本大震災の地震の影響でそれぞれ沈下し、現在、日本水準原点の0のラインは標高24.3900mの位置とされている。明治24年に日本水準原点が置かれてから、日本水準原点の標高が改正されたのは今のところこの2回のみだ。
 
 
 

一等水準点

標庫の裏側の扉も解放されていた。「明治二十四年 辛卯五月建設 陸地測量部」と刻まれていた。
 
 
 

一等水準点

「甲」と書かれた蓋。
 
 
 

一等水準点

一等水準点「甲」は、日本水準原点標庫の正面にある。
 
 
 

一等水準点

「甲」の蓋も御開帳。
 
 
 

一等水準点

日本水準原点標庫近くの草村の中には、一等水準点「乙」もあった。
 
 
 

一等水準点

こちらも御開帳。「甲」の蓋と違い、蓋につまみが付いていないため、こじ開ける感じだ。
 
 
 

一等水準点

蓋を開けると水準点の周りにモヤシのような謎植物とナメクジが何匹かいた。年に一回だけ拝むことのできる日の光?
 
 
 

一等水準点

「甲」「乙」「丙」と出揃ったので、次は「丁」だが、一等水準点「丁」は地上に顔を出している。標石には「№丁」と刻まれている。
 
 
 

一等水準点

少し離れて憲政記念館の休憩所近くには、一等水準点「戊」もある。甲・乙・丙・・・は十干と呼ばれ、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と10番目まであるが、一等水準点は「戊」でお終いということらしい。
 
 
 

四等三角点

国土交通省国土地理院(四等三角点)
 
他に「四等三角点」と書かれた蓋もあった。
 
 
 

一等水準点

この蓋は日本水準原点標庫と噴水を挟んで反対側にあるが、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスのサイトには記載されていない。このサイトでは四等三角点はもちろんのこと、廃止された基準点まで参照できるので、そこに記載されていないこの「四等三角点」は謎の存在だ。ついでに開けてもらえばよかった。
 
 
 
関連リンク
  ●一等水準点(駅からマンホール:2008/01/24)
  ●日本水準原点(駅からマンホール:2008/01/24)
  ●霞ヶ関公園(駅からマンホール:2010/10/20)
  ●測量の日キャラクター マッピーくん(日本測量協会)
  ●Mt.View from Highwayさん
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  ●東京蓋散歩さん
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  ●((( ^ ∀^)/ 歩ばあちゃん 出会い旅さん
  ●月島遊歩人つぶやきのブログさん
  ●武蔵国を散策するさん
 



SAYONARA 国立競技場 ~ 国立霞ヶ丘陸上競技場


国立霞ヶ丘陸上競技場

国立霞ヶ丘陸上競技場
 
旧字で「國立競技場」と書かれた蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

同じ様式の蓋だが細部の異なる蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場 代々木門

これらの蓋は2020年の東京オリンピックに向けて建て替えが予定されている国立霞ヶ丘陸上競技場に設置されている。「国立霞ヶ丘陸上競技場」というよりは「国立競技場」の方が通りがよいので、以下「国立競技場」と表記する。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

国立競技場は、1958年アジア競技大会と国民体育大会に向けて1957年(昭和32年)1月に起工され、1958年(昭和33年)3月に竣工している。その後1964年(昭和39年)の東京オリンピックのメインスタジアムとして使用され、その際にスタンドの増築工事も行われている。その後大規模な改修は行われていないようなので、設置されている蓋は基本的に昭和30年代のものだと思われる。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

こちらも旧字で「國立競技場」と書かれた蓋。競技場内には様々な種類の蓋が設置されている。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

こちらは電力系の蓋によく使われる地紋の蓋だ。やはり旧字で「國立競技場」と書かれている。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

上の蓋とは文字の配置が異なる蓋。文字を円形に配置する場合、この蓋の様に最初の文字を上に配置するのが通例のようだ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

国立競技場は本日5月31日に開催されるファイナルイベントを最後に、7月には解体が開始される予定だ。そのため昨年から「SAYONARA国立競技場」と題して特別展や見学ツアーが実施されていた。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

普段は入れない場所で、しかも間もなく取り壊される場所ということで、筆者もその見学ツアーに参加してきた。この写真はグラウンドから眺めたメインスタンド。相撲の神という野見宿禰とギリシャ神話の勝利の女神ニケの壁画が描かれている。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

メインスタンド最上階のロイヤルシート。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

ロイヤルシートからの眺望。正面に聖火台が見える。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

裏には貴賓室もあった。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

競技場内の通路に設置されていた消火栓の蓋。㈱長谷川鋳工所の製品。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

止水弇と書かれた蓋、弇の字は萌え点入り。こちらも㈱長谷川鋳工所の製品だ。前にちらりと書いたが、鉄蓋製造企業は、道路に敷設される上下水道や共同溝などの蓋を製造する土木系と、建物に付随する設備の蓋を製造する建築系とに分けることができるそうで、その建築系では㈱長谷川鋳工所は長らく最大手だったのだそうだ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

水槽と書かれた蓋。「H」の文字をたくさん繋げたようなこの地紋は、㈱長谷川鋳工所発祥の地紋とのことだ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

汚水と書かれた蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場国立霞ヶ丘陸上競技場

汚水桝と書かれた小型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

汚水桝と書かれた中型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

同じく汚水桝と書かれた中型の蓋。汚水桝の蓋はスタジアム周辺に多数あり、細かい違いのある蓋も多数あったが、それらを全て取り上げていたら㈱長谷川鋳工所のパンフレットのようになってしまうので、代表的なもののみを掲載した。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

汚水桝ではなく汚水蓋と書かれた小型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

同じく汚水蓋と書かれたやや大型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場国立霞ヶ丘陸上競技場

用途の書かれていない小型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

同じく用途の書かれていない中型の蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

こちらも用途の書かれていない中型の蓋だが、上の蓋と異なり上部に型番が書かれている。交換された新しい蓋かもしれない。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

「H」を横に繋げ、れんが塀のように見える地紋の蓋。こちらは㈱長谷川鋳工所ではなく㈱ニムラの製品。㈱ニムラもどちらかといえば建築系の鉄蓋製造企業だ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

選手控室近くからの眺め。国立競技場で活躍した選手と同じ目線に立てる。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

選手控室も見学可能だった。この隅の席は三浦知良選手の指定席なんだとか。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

顔出し看板も用意されていた。顔の代わりに聖火台をあてがってみた。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

コーナーポストが立てられる位置からの眺め。気分だけはサッカー選手になれる。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

グラウンドの地下に怪しい階段があった。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

選手が利用するトイレがこの階段の先にあったのだそうだ。このトイレはもう使われなくなっており、地下通路にも水が溜まっているとのことで、その中までは見学できなかった。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

他にもグラウンド上には謎の蓋が多数あった。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

「P」「CM」「C」「E」などと書かれている。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

こちらは「P」「C」「E」と縦に並んだ蓋。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

親子蓋のようになっている。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

選手用通路には、通路と同じシートが貼られた蓋があった。結構強引だ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

聖火台のすぐそばにも行くことができた。昭和39年の東京オリンピックのために造られたのかと思っていたが、昭和33年のアジア競技大会に合わせて造られたのだそうだ。ごま油で磨くのがよいそうだ。マンホールの蓋もごま油で磨いてみようかしら。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

聖火台付近からの眺望。代々木・新宿方面がよく見える。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

スプリンクラーが稼働中。先ほどのグラウンド上にあった蓋の下にはこのような設備があるのかもしれない。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

国立競技場内に設置されていた他の蓋も並べてみる。この蓋は中央部分に削られたような跡の残る蓋。削られたのは都章だろうか。虐待蓋だ。
 
 
 

東京都

太った都章が入った蓋。こちらは削られなくてよかった。
 
 
 

瓦斯

右書きのガスの蓋。各地の路上でもたまに見かけるが、ここに設置されているということは少なくとも昭和30年代まで新たに設置されていたということになる。右書きだから戦前の設置、と簡単に判断できないわけだ。
 
 
 

国立霞ヶ丘陸上競技場

この蓋は敷地の外に設置されていた蓋だが、他では見たことが無いタイプの蓋だ。レゴブロックのような地紋。
 
 
 

送水口

派手に彩色された送水口。「サイヤミーズ コネクシヨン」の表記で、㈱村上製作所の製品だ。脇には㈱長谷川鋳工所の蓋も見える。頼もしいツートップ。
 
 
 

国立競技場駅

国立競技場駅の地上出入口。都営地下鉄大江戸線の駅だ。
 
 
 

国立競技場駅

出入口に鎮座する青ドリル。「くるくるシンボル」という名前で比較的最近設置されるようになった都営地下鉄のシンボルなのだそうだが、知名度は低い。
 
 
 

東京オリンピック金銀銅メダル

国立競技場に併設された秩父宮記念スポーツ博物館には、昭和39年の東京オリンピックのメダルも展示されていた。他にも国立競技場に縁のある品々が多数展示されており、お勧めスポットだったが、新国立競技場が完成するまで休館する予定だ。新国立競技場は2019年竣工を目標としている。今から楽しみだ。
 
 
 
 
追記
 

ブルーインパルス

SAYONARA国立競技場・ファイナルイベントの為に東京上空に飛来したブルーインパルスを文京シビックセンターの展望ラウンジから撮影してみた。
 
 
 

ブルーインパルス

今回のベストショット。普段は地面ばかりを撮影しているので、上空の、しかも動くものを撮るのは難しい。
 
 
 

ブルーインパルス

国立競技場上空からいったん戻ったところ。この後再び国立競技場へ向かった。
 
 
 

ブルーインパルス

演目を終え帰投するブルーインパルス。
 
 
 

ブルーインパルス

帰投先は入間基地とのことだ。
 
 
 
関連リンク
  ●国立競技場グッズ販売(チケットぴあ)
  ●株式会社長谷川鋳工所
  ●徒然なるままににさん
  ●歩ばあちゃん、出会い旅 part2さん
  ●あきじゅんのブログさん
  ●夢の入口でさん
 



その消防車は妥当なデザインか? ~ 消防車特集


消防車特集

消防車特集
 
前編中編後編と三回に渡って掲載した送水口ウォーク、今回はその余談編だ。実を言うと先日、㈱村上製作所さんにご招待されるという夢のような一日があったのだが、そちらは送水口倶楽部のAyaさんのレポート以上にその感動をお伝えできる自信がないので、私からご報告することはほとんどない。サプライズゲストとしてお呼びしていただいた、村上社長とご親交のあるという鉄蓋業界の老舗㈱長谷川鋳工所の長谷川社長と談話に打ち興じることができたのだが、特に新しい発見や謎の解明があったわけではなく、ただただ贅沢な雑談、いや、雑談と表現するには勿体無いお話を沢山伺うことができた。鉄蓋業界における「土木」と「建築」の違いについてのお話や、消火栓と防火栓(と採水口)の違いについてのモヤモヤがやや晴れたことなど収穫もあったが、こちらはまた調査の後にご報告できればと考えている。
 
というわけで今回の本題。送水口ウォークの中で、「消火栓や防火水槽などの蓋に『消防車』がデザインされていることがよくあるが、消火栓や防火水槽とは直接係わりの無い『はしご車』ばかりで、ホースとの接合部である送水口の立場としては『はしご車』ではなく『ポンプ車』の方が適切だと考える」、というようなご意見というか宿題を頂いたので、その調査報告だ。
 
 
 

静岡県浜北市

静岡県浜北市(現 浜松市)
 
消防車がデザインされた蓋と聞いて、真っ先に思い浮かぶのはこのデザインの蓋だ。前2軸シングルキャブの車両にNIKKI製(先端が斜め)ではなくモリタ製(先端が垂直)のはしごを装備したと思われる立派な「はしご車」だ。(消防車についての知識は付け焼刃)
 
ちなみにこの蓋は日之出水道機器㈱の製品で、広く全国で見られるデザインのため、見かけてもあまり積極的に写真を撮らないこともあるくらいだ。それだけシェアの大きい消火栓の蓋に「はしご車」をデザインするとは実に罪深い。文句を言うとすればアンディ・マンホール博士辺りか。
 
 
 

千葉県野田市

千葉県野田市
 
続いてこちらは「ポンプ車」がデザインされた蓋。こちらも関東を中心に全国で見られるデザインの蓋で、長島鋳物㈱の製品だ。
 
 
 

東部地域広域水道企業団

山梨県東部地域広域水道企業団
 
こちらも関東を中心によく見られるデザインの蓋だ。はしごを装備しているが、こちらも「ポンプ車」に分類できるタイプの消防車だと思われる。この蓋は㈱トミスの製品だ。
 
 
 

群馬県渋川市

群馬県渋川市
 
こちらは黄色一色で彩色された防火貯水槽の蓋。「はしご車」と「消防士」がデザインされている。このデザインの蓋も全国でよく見られる。
 
 
 

東京都武蔵野市

東京都武蔵野市
 
こちらも「はしご車」と「消防士」がデザインされた防火用水槽の蓋。この蓋を製作している様子がテレビで放映されたことがあり、そこからこの蓋は長島鋳物㈱の製品であることが判明している。デザインの構図や文字の配置が先の黄色一色で彩色された蓋と酷似しているので、先の蓋も長島鋳物㈱の製品ではないかと想像される。
 
 
 

長野県松本市

長野県松本市
 
続いて、それ程設置例は多くないものの、非常にインパクトのあるデザインで有名な防火水槽の蓋、通称「大惨事マンホ」だ。
 
 
 

大惨事マンホ

まず緊迫した事態の中で目を引く消防車が普通の消防車ではなさそう。これは特殊化学車だろうか!?
 
 
 

大惨事マンホ

消火活動中の消防士の装備も普通ではない。NBC部隊が投入されるほどの緊迫した事態のようだ。なるべくならこんな事態は起こって欲しくない。
 
 
 

長野県下伊那郡豊丘村

同じデザインの蓋が設置された防火水槽が実用されている場面に遭遇したことがある。緊急事態ではなく出初式での一場面だ。本物の「消防車」・「消防士」と、それをデザインした蓋とを同じフレームに納める「ご本人登場」と命名した撮影方法だ。
 
 
以上、少し話が逸れてしまったが、全国、とりわけ関東地方を中心によく見られる消防車がデザインされた蓋を並べてみた。消火栓の蓋では、日之出水道機器㈱が「はしご車」、長島鋳物㈱と㈱トミスが「ポンプ車」をデザインしており、意外?と「はしご車」ばかりがデザインされているというわけでは無いことも確認できた。
 
 
 

ポンプ車の吸管

と、ここまで、あまり深く考えずに「はしご車」は『×』で「ポンプ車」は『○』と適当に判断してきたが、「消火栓」や「防火水槽」、ひいては「送水口」に接続するという観点から今一度消防車をよく観察してみたい。この写真は先月一般公開されていた東京都下水道局浮間水再生センターに来ていたポンプ車を写したものだ。消火栓の接続口や防火水槽の採水口に繋ぐための「吸管」がトレードマークだ。
 
 
 

ポンプ車の吸管

反対側には溜め池や河川など、接続口の無い消防水利から水をくみ上げるための吸管が設置されている。ゴミを吸い込まないように籠のようなフィルタ(ストレーナ)が付いており、さらに吸管を引き上げるための紐も付いている。
 
 
 

ポンプ車の放水口

こちらは放水口。消防用ホースをここに接続して消火に当たることになる。因みに、放水用のホースは潰された状態で格納されているが、吸管のホースは吸水時の減圧で潰れないような構造になっているため、そのままぐるぐると巻いて格納されるという違いがある。
 
 
 

ポンプ車に格納されている電動ホースカー

このポンプ車の中には、素早く消防用ホースを展開できる「電動ホースカー」が格納されていた。消防車の装備品はいろいろとカスタマイズすることができるようで、吸水しなくてもすぐに放水できる「水槽付消防車」も存在する。
 
 
 

ポンプ積載台車

こちらは「ポンプ積載台車」。消防車が入れないような狭い場所でも吸水・放水活動ができる。
 
 
 
 

はしご車

そしてこちらが「はしご車」。写真のように高所の消火活動や救助活動に特化した構造になっていて、ポンプや吸管は付いていないようだ。その意味で、「消火栓」や「防火水槽」には比較的縁が無いタイプの消防車といえる。
 
 
 

水槽付小型はしご車

ところが、「はしご車」について調べてみると、世の中には「ポンプ」や「水槽」を装備した「はしご車」も沢山あるようで、簡単に『○』『×』を判断できないことも分かった。写真はその「水槽付小型はしご車」。(† Wikipediaより取得。作者:100yen、利用許可:CC BY-SA 3.0)
 
 
 

静岡県浜北市

以上を踏まえた上で、先に「罪深い」とした日之出水道機器㈱の蓋にデザインされている「はしご車」に再度注目してみる。
 
 
 

吸管?

この部分、これは「吸管」に見える。スペアタイヤでは無いだろう。とすると、日之出水道機器㈱の蓋のデザインは、「消火栓」や「防火水槽」から吸水可能なタイプの「はしご車」で、少なくとも不適切なデザインではないと結論付けられる。
 
 
 
というわけで、以下迷いのない「ポンプ車」を『◎』、吸管のある「はしご車」を『○』、吸管の有無が判別不能な「はしご車」を『△』、明らかに吸管の無い「はしご車」を『×』として、消防車がデザインされた様々な蓋を並べてみたいと思う。
 
念のため、筆者はここで『△』『×』としたデザインが不適切だと本気で思っているわけではないことをお断りしておく。また、外から吸管が見えない消防車でも、シャッターの中に吸管やポンプが格納されている場合もあり、吸管の有無による採点・分類が正確ではないことも書き添えておく。あくまでもネタとして受け取っていただけると幸いだ。
 
 
 

東京都武蔵野市

東京都武蔵野市
 
消防車の歴史がわかる素晴らしいデザインの蓋。明治期から昭和初期まで使われていた「腕用ポンプ」から、「馬牽き蒸気ポンプ」、「蒸気ポンプ消防車」、そして現代の「はしご車」がデザインされている。はしご車には吸管が付いているので『○』の判定。
 
 
 

東京都武蔵野市

武蔵野市の消火栓蓋といえばこちらの方が有名だが、消防士メインで消防車の細部がわからないので『△』の判定。
 
 
 

岡山県倉敷市

岡山県倉敷市
 
「くらっぴぃ」に目が行きがちなこの蓋、特筆すべきは謎生物ではなく実使用中の吸管だ。放水中の様子をデザインした蓋は幾つもあるが、吸水の様子までデザインされた蓋は他に知らない。もちろん『◎』。可能なら三重丸を付けたいところだ。なお、筆者は15分間だけ倉敷に滞在したことがあるが、その際にこの蓋は見つけられず、この写真は蓋仲間?の蓋散歩びとさんさんよりご提供いただいた。
 
 
 

神奈川県横須賀市

神奈川県横須賀市
 
こちらも謎生物。倉敷市の蓋と同じ構成だが、吸管設置部分からやたらと長いホースが伸びている。吸管用のホースと放水用のホースとを混同しているのではなかろうか。でもポンプ車なので『◎』としておく。
 
 
 

埼玉県入間郡越生町

埼玉県入間郡越生町
 
凛々しい消防士とクラシカルなポンプ車。『◎』
 
 
 

岡山県岡山市

岡山県岡山市
 
消火に当たる桃太郎。はしご車だが吸管も備えているので『○』。吸管の部分が市町村章のようにも見えるが、これは岡山市の市章ではない。
 
 
 

茨城県猿島郡五霞町

茨城県猿島郡五霞町
 
敬礼する消防士。デフォルメされたポンプ車だが吸管は細かく描写されている。もちろん『◎』
 
 
 

御茶ノ水ソラシティ

御茶ノ水ソラシティ
 
「119」と書かれたナンバープレートと、はしごの先端の「バスケット」の描写が素敵なはしご車。でも吸管が装備されていないようなので「×」としておく。
 
 
 

栃木県塩谷郡氏家町

栃木県塩谷郡氏家町(現 さくら市)
 
こちらも「119」と書かれたナンバープレートがお洒落。ポンプと吸管とを装備したはしご車なのか、はしごを装備したポンプ車なのか、判断に迷うが立派な吸管なので『◎』としておく。
 
 
 

栃木県鹿沼市

栃木県鹿沼市
 
はしご車のような面構えだが、これはポンプ車のようだ。よって『◎』
 
 
 

神奈川県秦野市

神奈川県秦野市
 
可愛らしいポンプ車。最初の方に掲載した長島鋳物㈱の蓋のデザインと雰囲気が似ている。『◎』
 
 
 

長生郡市広域市町村圏組合

千葉県長生郡市広域市町村圏組合
 
こちらはリアルな描写のポンプ車。『◎』
 
 
 

岐阜県多治見市

岐阜県多治見市
 
はしご車だが消防士に隠れて吸管が見えない。よって『△』
 
 
 

岐阜県多治見市

「119」と書かれたナンバープレートのはしご車。吸管が確認できないので『×』
 
 
 

東京都調布市

東京都調布市
 
ナンバープレート部分に「消火栓」の文字。ポンプ車かはしご車かの判別がつかない。『△』としておく。
 
 
 

東京都

東京都
 
東京都章が車輪に埋め込まれた消防車。はしご車なのかポンプ車なのか判断に迷うが、一応『◎』としておく。
 
 
 

東京都

長島鋳物㈱特有の地紋。こちらは明らかにポンプ車なので、迷うことなく『◎』
 
 
 

埼玉県東松山市

埼玉県東松山市
 
カッコイイはしご車。でも吸管を確認できないので『×』
 
 
 

愛知県豊橋市

愛知県豊橋市
 
はしごが立派すぎるはしご車。吸管の描写も細かく『○』
 
 
 

茨城県下妻市

茨城県下妻市
 
ここからしばらく日之出水道機器㈱の蓋を並べてみる。吸管付のはしご車で分類としてはどれも『○』だが、細部の違いが結構あるのでその点に注目してみたい。この蓋の場合ははしごが白く彩色されている点と、窓が水色で彩色されている点、さらに「下妻市」の文字が入っている点がよく見る他の蓋とは異なる。
 
 
 

山梨県笛吹市

山梨県笛吹市
 
こちらは「消火栓」の文字が赤で彩色されている点が他の蓋とは異なる。よく見るこのタイプの蓋では、この部分ははしご車の背景と同じ橙色で彩色されている。
 
 
 

静岡県富士市

静岡県富士市
 
はしご車の背景が白というのが珍しい。富士市のこだわりか?
 
 
 

三重県四日市市

三重県四日市市
 
こちらは目立つ「駐車禁止」の文字入り。
 
 
 

埼玉県三郷市

埼玉県三郷市
 
管理用のタグ付き。
 
 
 

埼玉県北葛飾郡鷲宮町

埼玉県北葛飾郡鷲宮町(現 久喜市)
 
管理者と水道管の口径が記載されている。
 
 
 

東京都昭島市

東京都昭島市
 
消防車の背景が三角形を散らした地紋になっている、昭島市特別仕様の蓋。
 
 
 

静岡県田方郡函南町

静岡県田方郡函南町
 
消火栓だけではなく防火水槽の蓋にもこのデザインは用いられている。
 
 
 

群馬県前橋市

群馬県前橋市
 
一回り小さくなったはしご車。あとこじり穴の配置が上下逆。
 
 
 

埼玉県熊谷市

埼玉県熊谷市
 
新しそうなタイプの蓋。
 
 
 

埼玉県熊谷市

角型の蓋もある。
 
 
 

群馬県藤岡市

群馬県藤岡市
 
だいぶ雰囲気の異なる蓋。でもはしご車のデザインは他の蓋と全く同じだ。
 
 
 

青森県弘前市

青森県弘前市
 
リンゴに追われるはしご車。はしご車のデザインは他の蓋と全く同じ。但し、こじり穴やヒンジの部分などの蓋の特徴が日之出水道機器㈱ではなく長島鋳物㈱のものなので、OEM生産品の可能性もある。自治体に「このデザインで」と言われればそれを造るのが鉄蓋業界なのだろう。
 
 
 

埼玉県新座市

埼玉県新座市
 
周囲に自治体のシンボルをあしらったデザイン。このタイプの蓋も結構多い。窓も彩色されている。
 
 
 

群馬県渋川市

群馬県渋川市
 
似た構成だがはしご車のデザインが異なる蓋。日之出水道機器㈱の製品ではないのかもしれない。吸管が確認できないので、この蓋は『×』の判定。
 
 
 

埼玉県北足立郡伊奈町

埼玉県北足立郡伊奈町
 
稀に見かけるタイプの蓋。こちらは『○』
 
 
 

埼玉県富士見市

埼玉県富士見市
 
消防士の表情が上の蓋と似ている。吸管部分が見えないので『△』
 
 
 

埼玉県川越市

埼玉県川越市
 
放心状態?の消防士。はしご車だが吸管を確認できるので『○』。ただ、はしごの向きが上下逆かも。
 
 
 

千葉県水道局

千葉県水道局
 
オフィス街を走るはしご車。微妙だけど一応『○』としておく。
 
 
 

静岡県磐田市

静岡県磐田市
 
ジュビロくんの蓋。はしご車かポンプ車か判断に迷うが、一応『◎』としておく。
 
 
 

京都府京田辺市

京都府京田辺市
 
可愛らしいはしご車。でも『×』
 
 
 

千葉県君津市

千葉県君津市
 
㈱トミスぽい雰囲気の消防車。おそらくこれはポンプ車なのだろうということで『◎』
 
 
 

埼玉県北足立郡吹上町

埼玉県北足立郡吹上町(現 鴻巣市)
 
長島鋳物㈱のアレンジバージョン。『◎』
 
 
 

埼玉県蕨市

埼玉県蕨市
 
火を消す巨人。『◎』
 
 
 

埼玉県南埼玉郡宮代町

埼玉県南埼玉郡宮代町
 
少年消防隊。側面が見えないので『△』
 
 
 

静岡県引佐郡三ケ日町

静岡県引佐郡三ケ日町(現 浜松市)
 
こちらも『△』
 
 
 

群馬県富岡市

群馬県富岡市
 
クレーン車のようなはしご車。P-AZ30Dという形式のはしご車のようだが、実物よりもタイヤの数が多くなっている。吸管が見えないので『×』の判定。
 
 
 

静岡県浜松市

静岡県浜松市
 
はしごを装備したポンプ車ということで『◎』
 
 
 

栃木県栃木市

栃木県栃木市
 
六芒星地紋は消防章のイメージかも。『◎』
 
 
 

埼玉県行田市

埼玉県行田市
 
特徴的な面構えのK252型、或いはK201型のはしご車。通常この型のはしご車にはポンプと吸管が装備されているようだが、この蓋のはしご車では確認できないので『×』としておく。
 
 
 

東京都西東京市

東京都西東京市
 
デフォルメされた消防車。放水口らしきものが見えるがここでは『×』としておく。
 
 
 

東京都町田市

東京都町田市
 
これははしご車なのかポンプ車なのか判断に迷うが、これまで出てきた同様の消防車と同じく一応『◎』としておく。
 
 
 

東京都東久留米市

東京都東久留米市
 
立派なポンプ車。こちらは迷うことなく『◎』
 
 
と、手あたり次第に消防車を並べてみたが、種類としては意外にポンプ車が多かったことが分かった。また、全国で見られる日之出水道機器㈱の蓋のはしご車についても、吸管を確認できるので消火栓や防火水槽と全く縁が無いとは言いきれないことも分かった。鉄蓋製造企業さん、設置する自治体さん、皆さんよく考えられているようだ。(蛇足かもしれないが、左を向いた消防車の割合が非常に高いことも分かった)
 
繰り返しになるが、今回『△』『×』とした蓋に文句をつけるつもりは微塵もないことを申し添えておく。
 
 
 

なお、世の中には消防車ではなく地中消火栓装置そのものをデザインした蓋も存在する。今回の調査を行った経緯からすると、この蓋が最も「消火栓」の蓋に適切なデザインとすることができるが、やはりマニアックすぎる。子供にも人気の「はしご車」をデザインするのは正直なところ実に妥当な選択と言えると思う。なお、先週末はこの蓋(だけではないが)を探しに狭山まで出かけたが、見つけることが出来なかった。後日ストリートビューで見つけたので、また折を見て探しにゆくつもりだ。
 
 
 
関連リンク
  ●送水口ウォーク・前編(駅からマンホール:2014/03/30)
  ●送水口ウォーク・中編(駅からマンホール:2014/04/10)
  ●送水口ウォーク・後編(駅からマンホール:2014/04/21)
  ●地下式送水口特集(余談編2)(駅からマンホール:2014/06/13)
  ●消火栓の蓋には消防車あり!(みちくさ学会)
  ●地上の蓋さん