日本国有鉄道(現 JRグループ)
「工」の字に「国鉄」の文字が入っている。「工」の字は、明治初期に日本の鉄道事業を行っていた「工部省」に由来しており、字の形がレールの断面に似ていることからも国鉄、現在ではJRを表すマークとしてしばし使われている。
こちらは「工」の字のみの蓋。工部省は明治18年に廃止され、鉄道事業は内閣直属の鉄道局に引き継がれた。さらに内務省、逓信省、内閣鉄道院、鉄道省、運輸鉄道省、運輸省と管轄省庁が入れ替わり、昭和24年6月に独立採算制の公社として発足した「日本国有鉄道」に事業が引き継がれた。工部省が廃止されてからこの時点で60年ほど経っているが、その間ずっと工部省由来のマークが受け継がれてきたようだ。
こちらは「特電」の文字が入った蓋。
こちらも「特電」の文字が入った蓋。秋葉原駅の南側、高架の真下を通る道の歩道に設置されている。
こちらの蓋は万世橋近くにあった交通博物館の近辺で撮影したもの。年代物のようだ。
少し長い「工」の字の蓋。レールの断面に似ている。
駅構内でも稀に「工」の字の蓋を見かけることがある。
四角い蓋もある。
国鉄(JR)の管理する土地の境界を示す用地境界標にも「工」の字がよくみられる。
こちらは用地境界杭の石柱。側面に同じく「工」の字が入っている。
万世橋近く、交通博物館の跡地。
交通博物館の歴史は古く、国鉄発足よりもずっと前の明治44年に計画が始まり、大正10年10月14日(翌年からこの日が鉄道記念日となった)に鉄道開業50周年を記念して開館されたのだそうだ。昭和11年に当時の万世橋駅前へ移転し、平成18年に閉館されるまで60年以上この地で親しまれてきた。後継として埼玉県さいたま市に鉄道博物館が造られている。
関連リンク
●東日本旅客鉄道(駅からマンホール:2009/10/14)
●通信系・下を向いて歩こう!(仮)さん 2
●むにゅ’s のぉとさん 2 3
●お散歩 Photo Albumさん
●街角探検コレクションさん 2
●マンホール博物館さん
●湘南鉄道研究会さん