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サンタランド白神 ~ 青森県岩崎村


青森県西津軽郡岩崎村

青森県西津軽郡岩崎村(現 深浦町)
 
「サンタクロース」がデザインされている。上部には「Santa Land Iwasaki」と書かれているが、これはかつて岩崎村に存在した「サンタランド白神」のことを指している。
 
岩崎村はサンタクロースの本場?であるフィンランドのサンタクロース・フィンランド協会と「サンタランド協定」を結んでおり、フィンランドのラヌア郡と友好都市提携を結んでいた。「サンタランド白神」は、この友好都市提携を機に計画・建設された第三セクターの体験型宿泊施設で、1996年に開業している。ただ、経営難だったため、2008年10月には、世界遺産である白神山地を観光資源とした宿泊施設「アオーネ白神十二湖」に衣替えをしている。
 
なお、岩崎村は2005年3月31日、隣接する深浦町との新設合併により、新しい深浦町になっている。
 
 
 

十二湖駅

十二湖駅。五能線の駅。アオーネ白神十二湖のバスが出ているが、筆者は宿泊するつもりではないので歩いて旧サンタランドを目指した。(乗せてくれと頼んだら喜んで乗せてくれたと思うが)
 
 
 

ふれあい橋

途中、地球に乗ったサンタが欄干の柱になっている橋を渡る。
 
 
 

ふれあい橋

欄干にもサンタの飾り。なお、この地域は世界遺産の白神山地に隣接しており、世界遺産と同様の広大なブナ林を眺めることができる。
 
 
 

アオーネ白神十二湖

旧サンタランドことアオーネ白神十二湖に到着。訪れたのは2009年の8月で、サンタランドを衣替えしてから1年程経っている。
 
 
 

サンタ

施設内にはサンタランドの痕跡も幾つか残っていた。
 
 
 

ルミカレー

売店に入ると、蓋にデザインされているのと同じサンタがパッケージになった「ルミカレー」が売られていた。パッケージにはまだ「サンタランド白神」の文字も入っている。
 
 
 

ルミカレー青森県西津軽郡岩崎村

この商品(パッケージ)も賞味期限が切れる前には無くなってしまうのだろうか。まぁ、どうでもいいんだけれども。
 
 
 

包み紙

お土産の包み紙にもまだサンタが使われていた。繰り返すが、撮影は2009年の8月。真夏でもサンタに会える不思議空間「サンタランド」は、もう存在しない。
 
 
 
関連リンク
  ●きらきらあおもり写真館さん
  ●鯛の尻尾を奪い取れさん
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  ●悠紀’s缶さん
 



多摩湖 ~ 東京都東大和市


東京都東大和市

東京都東大和市
 
多摩湖こと村山貯水池の、「村山下第一取水塔」と「村山下第二取水塔」がデザインされている。
 
 
 

東京都東大和市

こちらは彩色されていない蓋。彩色された蓋とは細部や凹凸が異なっている。
 
 
 

東京都東大和市

こちらは市の花「ツツジ」がデザインされた蓋。
 
 
 

東京都東大和市

同じく市の花「ツツジ」がデザインされた蓋。上の蓋とは色づかいや細部が微妙に異なっているが、これは恐らく製造会社の違いによるもので、上の蓋は長島鋳物㈱、下の蓋は日之出水道機器㈱の製品だと思われる。
 
 
 

東京都東大和市

こちらは彩色されていない蓋。彩色された蓋とほぼ同じ凹凸だが、線が閉じていないなど細部が異なっており、別の鋳型で造られたもののようだ。
 
 
 

多摩湖

多摩湖周辺を散策。
 
 
 

多摩湖

先日の皆既月食の際には涙を呑んだが、この日は好天に恵まれ富士山もよく見えた。
 
 
 

取水塔東京都東大和市

蓋の絵と同じ構図を狙った写真。手前が「村山下第一取水塔」で、奥が「村山下第二取水塔」。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
 
 
 

東京都東大和市 東京都東村山市

隣接する東村山市の蓋にも「村山下第一取水塔」がデザインされているので比較をしてみる。東大和市の蓋(左)と東村山市の蓋(右)は、ほぼ同じ構図を採用していることがわかる。鉄橋の4番目の支柱と取水塔の右側の縁が重なっているところまで同じだ。しかし、東村山市の蓋には第二取水塔が描かれていない。実際にこの構図の風景を見ると、第二取水塔も描かずにはいられないと思うのだが、描かない東村山市のこだわりが謎だ。ちなみに、取水塔は両方とも東大和市の市域に設置されている。(多摩湖は全域が東大和市の市域)
 
 
 

西武ドーム

少し視点をずらすと中央に西武ドームが入る構図になる。
 
 
 

入り口

多摩湖入り口の門柱も取水塔をイメージした造りになっている。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●東京都東村山市(駅からマンホール:2010/12/23)
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日本で一番美しい取水塔 ~ 東京都東村山市


東京都東村山市東京都東村山市

東京都東村山市
 
多摩湖こと村山貯水池の、「村山下第一取水塔」がデザインされている。
 
 
 

東京都東村山市

鉄筋コンクリート製の蓋にも「村山下第一取水塔」がデザインされている。
 
 
 

東京都東村山市

こちらは市の花「ツツジ」がデザインされた蓋。
 
 
 

東京都東村山市

市章が入った公共基準点の蓋。小さな制水弁の蓋と同じ大きさで、Ø100程度の大きさ。基準点の蓋でこのサイズのものは初めて見た。
 
 
 

新秋津駅

新秋津駅。武蔵野線の駅。この日はここから多摩湖まで歩いた。
 
 
 

徳蔵寺

徳蔵寺。代々の住職に収集癖があったようで、新田義貞の鎌倉攻めに纏わるという「元弘の板碑」(国の重要文化財)を含む様々な考古・民俗資料が収集されている。収集物が多量だったためか「ちらかし寺」とも呼ばれていたのだそうだ。別棟で立派な保存館まで建てられている(写真右の建物)。
 
 
 

久米川古戦場跡

久米川古戦場跡。この辺りは新田義貞の鎌倉攻めや南北朝時代の武蔵野合戦など、幾多の戦場になった場所だとされている。
 
 
 

八国山

八国山の元弘青石塔婆所在跡。徳蔵寺に保存されている「元弘の板碑」が元々はここにあったのだという。「元弘の板碑」は、実証性に欠ける部分の多いとされる「太平記」の物語を裏付ける重要な歴史資料だ。文化年間(1804~18年)に徳蔵寺へ移したとされている。
 
 
 

西武園ゆうえんち

西武園ゆうえんちが近づいてきた。
 
 
 

西武園ゆうえんち

西武園ゆうえんちがゴール。入場料無料だったけど、遊園地に入ってもなぁ・・・。
 
 
 

村山下第一取水塔東京都東村山市

というわけで多摩湖周辺を散策した。写真は蓋にデザインされている「村山下第一取水塔」。日本で一番美しい取水塔との触れ込みだ。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●東京都東村山市(駅からマンホール:2007/12/15)
  ●東京都東大和市(駅からマンホール:2010/12/23)
 



羽村取水堰 ~ 東京都羽村市


東京都羽村市

東京都羽村市
 
市営「羽村市動物公園」の「キリン」と、多摩川河畔にある根搦前水田で裏作として植栽されている「チューリップ」(はむら花と水のまつり)がデザインされている。
 
 
 

東京都羽村市

こちらは以前掲載したことがある、「羽村取水堰」と市の花「サクラ」がデザインされた蓋。今回は羽村取水堰を実際に見てきたので再掲した。
 
 
 

東京都羽村市

同じく「羽村取水堰」と「サクラ」がデザインされた蓋。
 
 
 

羽村駅

青梅線羽村駅の西口。東口側駅舎とは全く違った佇まいだ。
 
 
 

羽村取水堰

蓋にもデザインされている羽村取水堰と第一水門。多摩川から玉川上水への分岐点で、ここが玉川上水の源流になる。
 
 
 

羽村取水堰東京都羽村市

蓋の絵と同じ構図を狙った写真。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
 
 
 

羽村取水堰東京都羽村市

サクラが咲いていれば完璧。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
 
 
 

キリンとチューリップ

小作駅の観光地図に描かれた「キリン」と「チューリップ」。どちらも市のシンボル的存在のようだ。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●東京都羽村市(駅からマンホール:2008/11/28)
 



テトラポッド模様 ~ 毘沙門亀甲文様


毘沙門亀甲文様新潟県三島郡越路町

毘沙門亀甲文様
 
新潟県越路町(現 長岡市)の町章が入った蓋。前回の記事に引き続き、今回も蓋の地紋に注目してみる。
 
下水道展で調査したところでは、この模様を鉄蓋の地紋として最初に用いたのは長島鋳物㈱とのことだった。長島鋳物㈱の社員の方によると、「この地紋で特許や意匠登録は申請していないので確実ではないが、この模様の蓋を見たら長島鋳物㈱の製品だと考えてよい」とのことだった。ただし、蓋を購入する自治体が地紋を指定することもあるので、他の鉄蓋製造会社がこの地紋の蓋を造ることも十分に考えられるとの話もあった。また、この地紋の社内での呼称は特に無いとのことだった。
 
鉄蓋鑑賞愛好家の間では、地紋の構成要素の形がテトラポッドのように見えることから「テトラポッド模様」と呼ばれることも多いが、伝統的な文様の分類によればこの模様は「毘沙門亀甲文様」とされる。構成単位は3つの六角形(亀甲文様)を並べた形で、さらに仏像の毘沙門天像の甲冑にこの文様が刻まれていることからこの名前が付いたようだ。(左の画像にマウスカーソルを乗せると3つの六角形を表示)
 
 
 

毘沙門亀甲文様埼玉県鳩ヶ谷市

こちらは埼玉県鳩ヶ谷市で見つけた凹凸が逆になっている蓋。見かけることは少ないが、こちらの方が滑り止めの効果は高そうな感じだ。
 
 
 

エヌイチ

蓋の上部、蝶番の部分を見ると、長島鋳物㈱の社章「エヌイチ」が入っている。凹凸に関係なく、この模様は長島鋳物㈱の専売特許のようだ。
 
 
 
以下、毘沙門亀甲文様の地紋の蓋を幾つか並べてみる。
 
 

滋賀県神崎郡五個荘町

こちらは滋賀県立水環境科学館で撮影した滋賀県五個荘町(現 東近江市)の蓋。彩色された毘沙門亀甲文様の地紋の蓋だ。
 
 
 

滋賀県八日市市

こちらも滋賀県立水環境科学館で撮影した滋賀県八日市市(現 東近江市)の蓋。同じく彩色された毘沙門亀甲文様の地紋の蓋だが、模様の大きさがやや大きくなっている。模様の大きさで耐荷重の規格を判別できる自治体もあるのだそうだ。
 
 
 

長野県東筑摩郡明科町

さらに長野県明科町(現 安曇野市)で撮影した防火貯水槽の蓋。下水道以外の用途でもこの地紋の蓋は使われている。
 
 
 

東京都清瀬市

こちらは東京都清瀬市で見つけた公共基準点の蓋。毘沙門亀甲文様の地紋で、小型の蓋。
 
 
 

千葉県山武郡山武町

さらに千葉県山武市で見つけた上水道の空気弁の蓋。中央部分に毘沙門亀甲文様が用いられている。
 
 
 

新潟県柏崎市

さらに新潟県柏崎市で見つけた消火栓の蓋。こちらも中央部分に毘沙門亀甲文様が用いられている。
 
 
 

東京都武蔵野市

最後に東京都武蔵野市で見つけた蓋。この蓋には小さな毘沙門亀甲文様が用いられている。武蔵野市~国立市以外の区域ではあまり見かけたことが無いが、鍵穴の形状から、やはり長島鋳物㈱の製品ではないかと思われる。
 
 
 
関連リンク
  ●六つ手卍文様(駅からマンホール:2010/12/21)
  ●夏貸文庫(ナツカシブンコ)さん