小説「津軽」の舞台のひとつ ~ 青森県深浦町
青森県西津軽郡深浦町
「日本海」に沈む「夕日」と「カモメ」がデザインされている。水平線上の平べったい形状のものは何かを意図してデザインしたのだと思われるが、何なのか謎。島?それとも海に映る夕日か?
ともかく、西側を日本海に面した深浦町は夕日鑑賞の名所で、「夕陽海岸」を名乗っている。
深浦駅。五能線の駅で、リゾートしらかみも停車する。
深浦駅には北前船「深浦丸」の模型が展示されている。深浦港近くにある「風待ち舘」には実物の三分の一の大きさで復元された「深浦丸」が展示されているそうだが、今回は時間の関係でパス。
駅を出ると目の前はすぐ海で、右手には「大岩」が見える。歩道が整備されており、手軽に海の真ん中へ行くことができる。
猿神鼻の洞門。この辺りはもともと断崖絶壁で、岩をくり貫いて道を作ったのだそうだ。現在は埋め立てられ、国道101号線が海沿いの道となっている。
ふかうら文学館。太宰治の小説「津軽」の中で太宰が実際に宿泊したという「行きあたりばつたりの宿屋」こと旧「秋田屋旅館」を改装した町営の文学館で、2004年に開館した。作中で「汚い部屋」と表現された部屋も再現されている。
深浦港とふれあい橋。奥に見える建物は海鮮市場ピアハウス。深浦の海の幸を堪能できる。
こちらは同じ深浦町の千畳敷海岸。千畳敷駅に停車中の普通列車から撮影。リゾートしらかみ3号を利用するとこの駅に10分間停車してくれるので、千畳敷海岸を散策できるのだそうだ。
深浦町は南北に広い町で18もの駅があるが、そのなかで千畳敷駅は最も北に位置する駅になる。ただし、弘前方面へ南下したところにもう2駅あるので、最も北であるが端の駅ではない。この千畳敷海岸も小説「津軽」で言及されている。
さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行かう。絶望するな。では、失敬。
関連リンク
●鯛の尻尾を奪い取れさん
●空っ骨病みTagebuchさん
●どら焼き親父写真館さん
2009 年 9 月 4 日 3:10 AM
補足。
深浦町の中心駅は深浦駅で、北前船で栄えた深浦港や深浦町役場も駅の周辺に位置していますが、下水道は整備されていないようでマンホールの蓋は見つかりませんでした。今回の蓋の写真は、千畳敷駅に一時停車する列車の車窓から望遠で撮影した写真を画像処理で縦に引き伸ばしたものです。そのため一部が歪んでいますが、こんな写真からでも結構綺麗に絵柄が再現できて我ながらびっくりしました。