六つ手卍文様
千葉市内で見つけた蓋。「CATV」と書かれているので恐らく㈱ケーブルネットワーク千葉の蓋であると思われるが、今回は蓋の設置者ではなく、蓋の地紋に注目してみる。三方に突起の伸びた同じ図形の連続模様の地紋になっている。伝統的な模様(文様)の分類によると、この模様は「六つ手卍文様」と呼ばれている。「六つ手卍」は、閉じた図形を構成要素として見るのではなく、交点を中心に六方に伸びる線を表現した呼び名だ。(左の画像にマウスカーソルを乗せると「六つ手卍」を表示)
なお、この文様は折り紙や浴衣によく使われている「麻の葉文様」を捻った形でもあるので、「捻じ麻の葉文様」または「麻の葉崩し文様」とも呼ばれている。
蓋の下部にある鍵穴部分の形状から、この蓋は長島鋳物㈱の製品だと思われる。長島鋳物㈱の蓋の地紋といえばテトラポッド型の模様が思い浮かぶが、それについては次の記事に纏めているのでご参照を。
関連リンク
●毘沙門亀甲文様(駅からマンホール:2010/12/21)
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