幻の田園都市計画 ~ 大船田園都市株式會社
大船田園都市株式會社
「ogc」と読めるロゴが入った蓋。先日、とある筋から鎌倉市役所前の小さな通りに一枚だけ古い蓋が設置されているという情報を入手し、その情報を元にそれらしい蓋を見つけた。この蓋はマンホールのふた 日本篇(林丈二 サイエンティスト社 1984)にも掲載されており、著者の林氏は大船瓦斯会社(Ofuna Gas Corporation)の略ではないかと想像されていたが、調べてみると面白いことがわかった。
実は「ogc」とは「Ofuna Garden City」(大船田園都市)の略で、大正時代後期に大船田園都市株式會社が開発を行い、関東大震災や昭和大恐慌などの影響により計画が頓挫、会社も昭和3年に倒産したという、幻の田園都市計画のことだった。現在でも大船2丁目などに田園都市計画の名残と見られる病院や建物がいくつか残っている。
従って、この蓋も大正後期~昭和初期に設置された非常に古い蓋であることが想像される。また、同じデザインの蓋が鎌倉市の中央図書館に歴史資料として保存されているという。
お馴染みの鎌倉大仏。
大船からは少し離れているが、鎌倉市には前回及び前々回の2回の記事では紹介しきれないほどに観光地がたくさんあるので、その続き。(写真ばかりをベタベタ貼ってそれでお終いというようなブログ記事は好きではないのだが、鎌倉には見所がたくさんあるので。ごめんなさい)
長谷寺。10メートル近い高さの長谷観音や紫陽花の名所として有名。
長谷寺には最近このような、にこやかな地蔵が増えている。これは宮城県の石神彫刻工房の商品。
約2500株の長谷寺の紫陽花もそろそろ見頃を迎える。
鎌倉観光の足である江ノ電も忘れてはならない。
関連リンク
●神奈川縣鎌倉町(駅からマンホール:2010/05/30)
●T.Suzuki Home Pageさん
●鎌倉シニア通信さん
●blog鎌倉閑話さん
●写真撮っけど,さすけねがい?さん
●遊びをせんとや…さん 弐
2010 年 5 月 30 日 11:59 PM
以前掲載していた蓋は雨に塗れた状態だったので、本日新たに撮影した蓋の写真と差し替えました。
鎌倉市中央図書館にも寄ってみましたが、大船田園都市の蓋は保存されてはいるようですが展示はされていないようでした。図書館の閉館時間まで篭ってしまい、司書の方に訊く機会を逸してしまいました。