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長野県塩尻市


長野県塩尻市

長野県塩尻市
 
周囲に「カタクリ」、中央に「日本アルプス」の前に広がる「蕎麦畑」がデザインされている。これは宗賀南部地区の農業集落排水の蓋だ。
 
 
 

洗馬駅

洗馬(せば)駅。中央本線の駅。先に掲載した蓋はこの駅の南西にあるガード下付近で見つけた。
 
 
 

塩尻市のデザイン蓋は市の中心街には無く、農業集落排水を導入している地区に設置されているようだ。各地区毎にデザインが異なっており、2005年4月に編入された楢川村のものを除いても6種類もある。ただ、これらの地区は鉄道の駅から離れた場所が多く、筆者のように鉄道を中心に使って集めていると、なかなか訪れる機会が無い。今回記事にするのも、6種類のうちの比較的駅に近い場所にある2種類のみだ。
 
 
 

長野県塩尻市

こちらは本洗馬地区の農業集落排水の蓋。「洗馬焼」の壷と「奈良井川」の「アユ」がデザインされている。「洗馬焼」は江戸時代末期が起源で、鉄道が開通して安価な瀬戸物が供給される明治中期まで大量に作られていたが、その後はいったん途絶えてしまったのだそうだ。現在では、当時の技法を基に伝統工芸として復活している。
 
 
 

中山道と善光寺道のわかされ

中山道と善光寺道のわかされ。洗馬では中山道から善光寺街道(北国西街道)が分岐しており、洗馬駅から本洗馬地区へはここで善光寺街道側に折れる。ただしこの分岐点は昭和7年に発生した大火の後にできた右側の新道との分岐点で、かつての分岐点は左側の道を50メートルほど進んだところにあった。
 
 
 

中山道と善光寺街道の分去れ

ここがかつての分岐点で、安政4年に建立された常夜灯が現存している。
 
 
 

長野県塩尻市

こちらは市章が入った蓋。市の中心部にはこのような蓋のみが設置されているようだ。
 
 
 

塩尻駅

塩尻駅。中央本線(中央東線・辰野支線・中央西線)と篠ノ井線の駅。JR東日本とJR東海の境界駅にもなっている。
 
 
 

塩尻駅

実質4つの線が乗り入れる形になっているため、乗り場は6つもある。左がみどり湖・小野方面(JR東日本)、右が洗馬方面(JR東海)。
 
 
 

ミニエコー

塩尻駅に停車する123系電車電車(手前)と115系電車(奥)。123系電車は荷物電車を旅客用に改造したもので、「ミニエコー」の愛称がある。
 
 
 

塩尻市観光案内

塩尻駅の観光案内板。グラスに注いだワインをボトルに戻したら溢れ出るんじゃなかろうか。
 
 
以上、撮影は2007年6月と2009年5月。
 
 
 
関連リンク
  ●FM Machiya Manhole Coversさん
  ●鯛の尻尾を奪い取れさん
  ●悠紀’s缶さん
  ●風の吹くまま マンホール図鑑さん
 



エゾミカサリュウ ~ 北海道三笠市


北海道三笠市

北海道三笠市
 
白亜紀後期に生息したとされる「エゾミカサリュウ」がデザインされている。さて唐突だがここで問題を。蓋にデザインされている生物のうち、どちらが「エゾミカサリュウ」をイメージしているのか?
 
 
 
正解は、「どちらも『エゾミカサリュウ』のイメージといえる」としておく。この辺りの事情はやや複雑だ。エゾミカサリュウの化石は1976年に市内の桂沢湖周辺で発見されたが、当時は日本で初めてのティラノサウルス科の肉食恐竜の化石とされ、翌年には国の天然記念物に指定、さらには市立博物館が建てられたりマスコットキャラクターに起用されたり恐竜みこしが町を練り歩いたりするなど、地元では大騒ぎだったようだ。ところが、後にこの化石はいわゆる「恐竜」の一種ではなく、海棲肉食爬虫類の一種だったことが判明し、恐竜ブームは一気にトーンダウンしてしまった。一時は「なかったこと」にされたりもしたようだが、恐竜と同時期に生きた生物の貴重な化石であることに変わりはなく、最近では再びマスコットキャラクターも復活するなど、正当な評価を受けるようになっているようだ。
 
そういった経緯を踏まえて蓋のデザインを見直すと、ティラノサウルスのような恐竜も、なぜか陸に上がってその恐竜と対峙している海棲爬虫類も、どちらも「エゾミカサリュウ」のイメージなのだということが納得いただけるだろう。
 
 
 

北海道三笠市

こちらの蓋には、ティラノサウルスのような「恐竜」と「アンモナイト」がデザインされている。邪鬼を踏みしめて立つ四天王像のような構図。三笠市を含め北海道では多数の「アンモナイト」の化石が発掘されており、世界的産地の一つとされているようだ。
 
 
 

北海道三笠市

こちらは市章が入った雨水用の蓋。「+」の並んだ地紋が珍しい。市章も何かの化石をイメージしたような形状になっているが、三笠の「三」の字をデザイン化したということで特に化石には関係ないようだ。
 
 
 

警備員募集

一大ブームが一転なかったことにされ、後に再評価されるという紆余曲折があったが、市内には化石や恐竜をモチーフとした多数の物件が転がっている。写真は警備員を募集する恐竜さん。
 
 
 

民宿アンモナイト

民宿アンモナイト。
 
 
 

メヌアイテス ヤポニカ マツモト

歩道にも綺麗な飾り(疑似蓋)が並ぶ。こちらは「メヌアイテス ヤポニカ マツモト」。発見者は松本さんなのだろうか。
 
 
 

ソルネイセラス

「ソルネイセラス」。
 
 
 

オウムガイ

「オウムガイ」。こいつはまだ現役で海にいる。
 
 
 

アナゴウドリセラスリマタムヤベ

「アナゴウドリセラスリマタムヤベ」。どこで区切ればよいのやら。
 
 
 

エゾセラスノドサム マツモト

「エゾセラスノドサム マツモト」。「エゾ」と「マツモト」は分かる。松本さん大活躍。
 
 
 

花化石

「花化石」。文字通り何かの「花」の化石なのだとか。
 
 
 
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ヒロノリュウ ~ 福島県広野町


福島県双葉郡広野町

福島県双葉郡広野町
 
「恐竜」がデザインされている。広野町では昭和61年にハドロサウルス類の恐竜の化石が発掘され「ヒロノリュウ」と命名されている。ヒロノリュウは草食恐竜の一種とのことなので、蓋に大きくデザインされている肉食らしい歯を持った恐竜はあくまでもイメージなのかもしれない。背後には首長竜らしき恐竜も描かれているが、有名な首長竜のフタバスズキリュウも、お隣のいわき市で発掘されている。
 
なお、4月17日は恐竜の日なのだそうだ。記念して恐竜ネタで更新。17日は昨日なんだけどね。
 
 
 

福島県双葉郡広野町

こちらの蓋には町の花「ヤマユリ」、町の木「サクラ」、町の鳥「メジロ」がデザインされている。
 
 
 

福島県双葉郡広野町

町章が入った上水道の仕切弁の蓋。縁鉄が立派。
 
 
 

広野駅

広野駅。常磐線の駅で、町内唯一の鉄道駅。撮影は2012年2月。
 
 
 

広野駅時刻表

広野駅の時刻表。広野町は福島第一原子力発電所の20km~30kmの範囲内に位置し、昨年9月30日まで町全域が緊急時避難準備区域に指定されていた。その影響で営業の再開は10月10日まで待たねばならず、ダイヤも大幅に本数を減らしての運行となっている。
 
 
 

広野駅前

広野駅前の風景。正面に見える煙は東京電力広野火力発電所のもの。福島第一原子力発電所からおよそ20kmの位置にある。自動販売機や看板に灯りが灯っているのが見えるが、走る車のほとんどは報道の車か除染作業関連の車のようで、決して震災前の町の表情ではないのだと思われる。
 
 
 

広野駅ホーム

広野駅の仮設ホーム。現在常磐線は、ここで折り返し運転となっている。正面に広野火力発電所の煙突も見える。
 
 
 
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三ヶ日なのか三ケ日なのか ~ 静岡県三ケ日町


静岡県引佐郡三ケ日町静岡県引佐郡三ケ日町

静岡県引佐郡三ケ日町(現 浜松市)
 
市の花「ミカン」の花と実、「猪鼻(いのはな)湖」、「ヨット」、猪鼻湖と浜名湖との境界に架かる「新瀬戸橋」がデザインされている。なお、正確には猪鼻湖も浜名湖の一部だ。
 
三ケ日町は2005年7月1日に、浜北市、天竜市、春野町、龍山村、佐久間町、水窪町、舞阪町、雄踏町、細江町、引佐町とともに浜松市に編入されている。
 
2012年4月14日、新東名高速道路の「御殿場ジャンクション」から「三ヶ日ジャンクション」間が開通したとのことなので記念に更新した。ジャンクションの名称は「三ヶ日」だが、かつて存在した町名は「三ケ日」と「ケ」の字が大きかった。大正11年に西浜名村が町制施行した際は「三ヶ日町」と小さな「ヶ」の字だったが、昭和30年に東浜名村と合併した際、なぜか「三ケ日町」と大きな「ケ」の字で国が告示したため、その後は「三ケ日町」となってしまったのだそうだ。もともと「三ヶ日町」だったため町民もずっと「三ヶ日」を使っていたそうで、浜松市と合併してしばらくした後に名称を「三ケ日」から「三ヶ日」へ変更する議案が提案され、現在は浜松市北区三ヶ日町○○といった番地になっている。
 
 
 

静岡県引佐郡三ケ日町

町章の入った消火栓の蓋。「消防士」に「消防車」とよく見かける構成だが、他所ではあまり見かけないデザインだ。
 
 
 

静岡県引佐郡三ケ日町

町章の入った防火貯水槽の蓋。こちらは確か長島鋳物㈱の汎用品だったと思う。
 
 
 

三ヶ日駅

三ヶ日駅。天竜浜名湖鉄道天竜浜名湖線の駅。
 
 
 

奥浜名湖駅

奥浜名湖駅を出発する天竜浜名湖線のTH2100型気動車。
 
 
 

国鉄の境界標石

天竜浜名湖線の線路沿いに「工」マークの境界標石を見つけた。天竜浜名湖線は国鉄二俣線が前身で、昭和62年に第三セクターの天竜浜名湖鉄道の路線になっている。この境界標石は国鉄時代の名残なのだと思われる。
 
 
 

猪鼻湖

蓋にデザインされている「猪鼻湖」の風景。同じく蓋にデザインされている「新瀬戸橋」も写ってはいるのだけど、遠くて確認が難しい。
 
 
 

新瀬戸橋静岡県引佐郡三ケ日町

「新瀬戸橋」部分を拡大。蓋と同じ構図を撮影するには船を出さないとならないかな?
 
以上、撮影は2011年1月と2012年1月。
 
 
 
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久里浜駐屯地桜まつり ~ 自衛隊


自衛隊

自衛隊
 
桜の紋章が入ったT字地紋の蓋。この紋章が入った蓋は、陸・海・空を問わず自衛隊の駐屯地内でよく見られるようだ。
 
 
 

陸上自衛隊通信学校本部庁舎

桜紋の蓋のある風景。
 
 
 

陸上自衛隊久里浜駐屯地入口

蓋を見つけた陸上自衛隊久里浜駐屯地の入口。この日は「久里浜駐屯地桜まつり」が開催されており、敷地の一部が一般に開放されていた。
 
 
 

海軍通信学校跡の碑

海軍通信学校跡の碑。久里浜駐屯地は昭和13年に同じ横須賀市の田浦から移転した海軍通信学校が起源で、敗戦後は一時米軍に使用された。その後東京水産大学の誘致計画が持ち上がるなどしたが、昭和25年に発足した警察予備隊の駐屯地として再び接収された。東京の越中島駐屯地(現存せず)とともに、戦後初の駐屯地なのだという。駐屯地には警察予備隊の総隊学校が開校され、その後保安大学校(後に防衛大学校)の校地としても利用され、昭和30年に防衛大学校が同じ横須賀市内の走水(小原台)へ移転した後は、通信学校(旧総隊学校第三部)のみが残り、現在は主に陸上自衛隊通信学校の用地として使われている。
 
 
 

陸上自衛隊通信学校本部庁舎

桜紋の蓋のある風景として蓋とともに撮影した陸上自衛隊通信学校本部庁舎。この建物は海軍通信学校時代より存在している。
 
 
 

自衛隊

最初に掲載した蓋と同じ桜の紋章が入った角蓋。
 
 
 

自衛隊

こちらも似た角蓋だが、紋章部分が異なっている。
 
 
 

自衛隊 自衛隊

紋章部分を拡大。雄しべ・雌しべの部分が凹か凸かの違い。凸の蓋(右)の方は花びらにも彫り物のような凹凸がある。
 
 
 

自衛隊

桜紋の蓋と桜の花。この週末は丁度見頃だった。
 
 
 

陸上自衛隊カードホルダー

駐屯地内の売店で見つけたカードホルダー。こちらにも桜の紋章が入っているが、駐屯地内の蓋にある桜の紋章とは形が違う。しかしこの桜の紋章には見覚えがある。
 
 
 

陸上自衛隊

陸上自衛隊
 
こちらがその桜の紋章が入った蓋。
 
 
 

乃木邸横の通り

この蓋は乃木坂駅近くにある乃木邸横の通り(外苑東通り歩道)に設置されている。かつて存在した陸上自衛隊檜町駐屯地(長らく防衛庁本庁も置かれており、現在跡地は東京ミッドタウンになっている)に近く、同じく陸上自衛隊東部方面総監部のあった市ヶ谷駐屯地(現在は防衛省本省も置かれている)との間にあたる。
 
 
 

そのような位置関係から、これまで恐らく自衛隊関連の蓋だろうと想像していたのだが(というか教えて頂いた)、これだけの類似性があるのであれば断定してしまってもよいのではないかと思う。公式ページではっきりした紋章を確認することはできなかったが、楽天のショップに詳細な紋章が掲載されているのを見つけた。これによると、この紋章は自衛隊の中でも特に陸上自衛隊のものであることがわかる。なお、自衛隊では「紋章」というよりは「エンブレム」と表現されることが多いようで、また中隊や航空隊など各隊ごとでもそれぞれ独自のエンブレムが作られているようだ。
 
 
 

神奈川県横須賀市

神奈川県横須賀市
 
こちらは横須賀市の蓋。市の木「オオシマザクラ」がデザインされている。
 
 
 

久里浜駐屯地

この蓋は久里浜駐屯地の運動場脇(駐屯地敷地内)にあった。頭上と足元、どちらも見頃。
 
 
 
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  ●大日本帝國海軍・自衛隊(駅からマンホール:2012/05/27)
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