東京電力株式會社
「Tokyo Electric Power」の頭文字「TEP」を図案化したマークが入っている。
東京電力株式會社は、九州北部・近畿・中部で電力供給事業を行っていた東邦電力株式會社が、関東進出の足がかりとして関東大震災後の大正14年に設立した子会社。東京電力は昭和3年に東京電燈株式會社に吸収合併されているので、この蓋はそのわずか3年程の間にのみ製造されていたものと考えられる。(親会社の東邦電力も頭文字は「TEP」なので、東邦電力でも同じ蓋を使っていた可能性も考えられるが)
全く同じ社名である現在の東京電力株式会社の源流のひとつともいえるが、電力会社は戦中・戦後に大規模な統合・再編が行われているので、直接の繋がりはない。また、当時「東電」というと東京電燈のことを指していたようで、本記事の東京電力は「東力」という略称で呼ばれていたのだそうだ。(ちなみに東邦電力の略称は「邦電」)
蓋の写真は電気の史料館で撮影した。
関連リンク
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●電気の史料館(駅からマンホール:2010/07/13)
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電気の史料館(東京電力)
電気に関する史料を収集・展示している東京電力が運営する博物館。横浜市鶴見区に立地するが、訪問する際は川崎駅から無料の送迎バスが出ているのでそれを利用するのが便利だ。
館内には電気に関する歴史的史料・機材等が多数展示されている。
例によって筆者の目的はこちら。主に戦前の電力会社の蓋が展示されている。
展示されている蓋は、
東京電力株式會社(現在の東京電力とは別会社で昭和3年まで存在)
日本電力株式會社
東京電燈株式會社
東京市電氣局×2(丸型・角型)
東京電力株式会社
の計6枚だ。
こちらは煉瓦で造られたマンホールのレプリカ。説明板には「地中線の敷設に管路引込式が採用されるようになったのは大正時代に入ってからで、マンホールの設置もその頃」とあった。マンホールの蓋について調査している身としては、こういった説明はとてもありがたい。
昭和7年当時の東京電燈の地中送電網。この図を手がかりに、まだ現役で残っているかもしれない東京電燈の蓋を探すこともできそうだ。
関連リンク
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●電気の史料館ホームページ
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長野県南安曇郡豊科町(現 安曇野市)
「北アルプス」と「ハクチョウ」がデザインされている。町内を流れる犀川の水力発電用取水ダムによって作られたダム湖にいつしかコハクチョウが飛来するようになり、現在では毎年1,000羽程度が飛来するのだそうだ。
豊科町は2005年10月1日に、穂高町、三郷村、堀金村、明科町との新設合併により安曇野市になっている。
豊科駅。大糸線の駅で、合併後の安曇野市の中心駅でもある。撮影は2008年8月。
関連リンク
●ひろげよう、つなごう信州下水道館(長野県下水道普及促進実行委員会)
●鯛の尻尾を奪い取れさん
●悠紀’s缶さん
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