東京都羽村市
市営「羽村市動物公園」の「キリン」と、多摩川河畔にある根搦前水田で裏作として植栽されている「チューリップ」(はむら花と水のまつり)がデザインされている。
こちらは以前掲載したことがある、「羽村取水堰」と市の花「サクラ」がデザインされた蓋。今回は羽村取水堰を実際に見てきたので再掲した。
同じく「羽村取水堰」と「サクラ」がデザインされた蓋。
青梅線羽村駅の西口。東口側駅舎とは全く違った佇まいだ。
蓋にもデザインされている羽村取水堰と第一水門。多摩川から玉川上水への分岐点で、ここが玉川上水の源流になる。
蓋の絵と同じ構図を狙った写真。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
サクラが咲いていれば完璧。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
小作駅の観光地図に描かれた「キリン」と「チューリップ」。どちらも市のシンボル的存在のようだ。
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●東京都羽村市(駅からマンホール:2008/11/28)
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毘沙門亀甲文様
新潟県越路町(現 長岡市)の町章が入った蓋。前回の記事に引き続き、今回も蓋の地紋に注目してみる。
下水道展で調査したところでは、この模様を鉄蓋の地紋として最初に用いたのは長島鋳物㈱とのことだった。長島鋳物㈱の社員の方によると、「この地紋で特許や意匠登録は申請していないので確実ではないが、この模様の蓋を見たら長島鋳物㈱の製品だと考えてよい」とのことだった。ただし、蓋を購入する自治体が地紋を指定することもあるので、他の鉄蓋製造会社がこの地紋の蓋を造ることも十分に考えられるとの話もあった。また、この地紋の社内での呼称は特に無いとのことだった。
鉄蓋鑑賞愛好家の間では、地紋の構成要素の形がテトラポッドのように見えることから「テトラポッド模様」と呼ばれることも多いが、伝統的な文様の分類によればこの模様は「毘沙門亀甲文様」とされる。構成単位は3つの六角形(亀甲文様)を並べた形で、さらに仏像の毘沙門天像の甲冑にこの文様が刻まれていることからこの名前が付いたようだ。(左の画像にマウスカーソルを乗せると3つの六角形を表示)
こちらは埼玉県鳩ヶ谷市で見つけた凹凸が逆になっている蓋。見かけることは少ないが、こちらの方が滑り止めの効果は高そうな感じだ。
蓋の上部、蝶番の部分を見ると、長島鋳物㈱の社章「エヌイチ」が入っている。凹凸に関係なく、この模様は長島鋳物㈱の専売特許のようだ。
以下、毘沙門亀甲文様の地紋の蓋を幾つか並べてみる。
こちらは滋賀県立水環境科学館で撮影した滋賀県五個荘町(現 東近江市)の蓋。彩色された毘沙門亀甲文様の地紋の蓋だ。
こちらも滋賀県立水環境科学館で撮影した滋賀県八日市市(現 東近江市)の蓋。同じく彩色された毘沙門亀甲文様の地紋の蓋だが、模様の大きさがやや大きくなっている。模様の大きさで耐荷重の規格を判別できる自治体もあるのだそうだ。
さらに長野県明科町(現 安曇野市)で撮影した防火貯水槽の蓋。下水道以外の用途でもこの地紋の蓋は使われている。
こちらは東京都清瀬市で見つけた公共基準点の蓋。毘沙門亀甲文様の地紋で、小型の蓋。
さらに千葉県山武市で見つけた上水道の空気弁の蓋。中央部分に毘沙門亀甲文様が用いられている。
さらに新潟県柏崎市で見つけた消火栓の蓋。こちらも中央部分に毘沙門亀甲文様が用いられている。
最後に東京都武蔵野市で見つけた蓋。この蓋には小さな毘沙門亀甲文様が用いられている。武蔵野市~国立市以外の区域ではあまり見かけたことが無いが、鍵穴の形状から、やはり長島鋳物㈱の製品ではないかと思われる。
関連リンク
●六つ手卍文様(駅からマンホール:2010/12/21)
●夏貸文庫(ナツカシブンコ)さん
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六つ手卍文様
千葉市内で見つけた蓋。「CATV」と書かれているので恐らく㈱ケーブルネットワーク千葉の蓋であると思われるが、今回は蓋の設置者ではなく、蓋の地紋に注目してみる。三方に突起の伸びた同じ図形の連続模様の地紋になっている。伝統的な模様(文様)の分類によると、この模様は「六つ手卍文様」と呼ばれている。「六つ手卍」は、閉じた図形を構成要素として見るのではなく、交点を中心に六方に伸びる線を表現した呼び名だ。(左の画像にマウスカーソルを乗せると「六つ手卍」を表示)
なお、この文様は折り紙や浴衣によく使われている「麻の葉文様」を捻った形でもあるので、「捻じ麻の葉文様」または「麻の葉崩し文様」とも呼ばれている。
蓋の下部にある鍵穴部分の形状から、この蓋は長島鋳物㈱の製品だと思われる。長島鋳物㈱の蓋の地紋といえばテトラポッド型の模様が思い浮かぶが、それについては次の記事に纏めているのでご参照を。
関連リンク
●毘沙門亀甲文様(駅からマンホール:2010/12/21)
●夏貸文庫(ナツカシブンコ)さん
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