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六つ手卍文様


六つ手卍文様ケーブルネットワーク千葉

六つ手卍(むつでのまんじ)文様
 
千葉市内で見つけた蓋。「CATV」と書かれているので恐らく㈱ケーブルネットワーク千葉の蓋であると思われるが、今回は蓋の設置者ではなく、蓋の地紋に注目してみる。三方に突起の伸びた同じ図形の連続模様の地紋になっている。伝統的な模様(文様)の分類によると、この模様は「六つ手卍文様」と呼ばれている。「六つ手卍」は、閉じた図形を構成要素として見るのではなく、交点を中心に六方に伸びる線を表現した呼び名だ。(左の画像にマウスカーソルを乗せると「六つ手卍」を表示)
 
なお、この文様は折り紙や浴衣によく使われている「麻の葉文様」を捻った形でもあるので、「捻じ麻の葉文様」または「麻の葉崩し文様」とも呼ばれている。
 
 
 

長島鋳物の特徴

蓋の下部にある鍵穴部分の形状から、この蓋は長島鋳物㈱の製品だと思われる。長島鋳物㈱の蓋の地紋といえばテトラポッド型の模様が思い浮かぶが、それについては次の記事に纏めているのでご参照を。
 
 
 
関連リンク
  ●毘沙門亀甲文様(駅からマンホール:2010/12/21)
  ●夏貸文庫(ナツカシブンコ)さん
 



笹川流れ ~ 新潟県山北町


新潟県岩船郡山北町(現 村上市)

新潟県岩船郡山北町(現 村上市)
 
国の名勝および天然記念物に指定されている景勝地、「笹川流れ」の風景がデザインされている。
 
 
 

新潟県岩船郡山北町

こちらの蓋には町の特産品である「シャケ」がデザインされている。
 
 
 

新潟県岩船郡山北町

山北町は2008年4月1日に、村上市荒川町神林村、朝日村との新設合併により新しい村上市になっているが、こちらの蓋には合併前の山北町の町章が入っている。平成の大合併により消滅した自治体の紋章なので、記録として掲載しておく。
 
 
 

桑川駅

桑川駅。羽越本線の駅。駅舎は道の駅「笹川流れ・夕日会館」に併設されていて立派な建物だが、駅自体は無人駅。夕日鑑賞の名所になっている。
 
 
 

笹川流れ

蓋にデザインされている「笹川流れ」の風景。遠方に見える丸い岩が「大島」、隣の尖った岩が「獅子岩」、右手前の穴の開いた岩が「眼鏡岩」なんだとか。眼鏡岩にはもともと穴が二つ開いていたのだそうだが、昭和39年の新潟地震で片目になってしまったんだそうだ。(マウスカーソルを乗せると蓋の絵を重ねて表示)
 
以上、撮影は全て2010年3月。
 
 
 
関連リンク
  ●鯛の尻尾を奪い取れさん
  ●悠紀’s缶さん
  ●るるぷぅAizuさん
  ●巡礼倶楽部さん
 



東京都清瀬市


東京都清瀬市

東京都清瀬市
 
市の木「ケヤキ」がデザインされている。
 
 
 

東京都清瀬市東京都清瀬市

汚水枡の蓋には謎のキャラクター。
 
 
 

東京都清瀬市

こちらは市の花「サザンカ」の絵がはめ込まれた蓋。
 
 
 

東京都清瀬市

さらに市の鳥「オナガ」の絵がはめ込まれた蓋。
 
 
 

東京都清瀬市

絵の部分がどこかに飛んでいってしまった蓋。
 
 
 

けやき通り

彩色された「ケヤキ」の蓋と、「サザンカ」・「オナガ」の絵がはめ込まれた蓋は、清瀬駅の北に位置するけやき通り(キヨセケヤキロード)に多数設置されている。けやき通りには野外ギャラリーとして彫刻作品も多数並んでいる。
 
 
 

東京都清瀬市

続いて市の花「サザンカ」がデザインされた側溝の蓋。
 
 
 

東京都清瀬市

市の木「ケヤキ」がデザインされた蓋。
 
 
 

東京都清瀬市

市の鳥「オナガ」がデザインされた蓋。
 
 
 

東京都清瀬市

市章が入った防火水槽の蓋。よく見かける蓋かと思ったが、初見だった。
 
 
 

清瀬市役所

清瀬市役所

こちらは、都章を冠し「清瀬市役所」の銘が入った上水道関連の蓋。空気弁と消火栓の蓋。
 
 
 

東京都水道局

こちらも上水道関連の大きな蓋。排水室の蓋。都章部分が彩色されている。
 
 
 

東京都水道局

東京都水道局東京都水道局

都内の上水道は、武蔵野市昭島市羽村市檜原村と島嶼部以外は全て東京都水道局がサービスを提供しているので、清瀬市の蓋にも都章が入っている。ただ、23区内では見たことの無いタイプの蓋が多数目に付いたので、地味な蓋だが一通り掲載してみた。
 
 
 

清瀬駅前の西友

清瀬駅

清瀬駅周辺の風景。前回来たときには建設中だったマンションも完成している。西友から清瀬駅に続く通路がカッコイイ。そしてやっぱり駅舎側の取って付けた感が素敵だ。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●東京都清瀬市(駅からマンホール:2007/12/15)
 



野火止用水 ~ 埼玉県新座市


埼玉県新座市

埼玉県新座市
 
市の木「モミジ」の葉がデザインされている。
 
 
 

埼玉県新座市埼玉県新座市

小型の蓋と中型の蓋。前回の記事のコメント欄で彩色された蓋が東武東上本線の志木駅前にあるという情報を頂だいたので、早速撮影してきた。
 
 
 

新座駅

新座駅。武蔵野線の駅。発車メロディには鉄腕アトムのテーマ曲が使われていた。この日はここから野火止用水を経由して清瀬までを歩いた。
 
 
 

鉄腕アトム

新座市には手塚プロダクションのアニメーション製作スタジオが立地しており、その縁から市は「鉄腕アトム」で町おこしを行っている。アトムには特別住民票も発行されており、登録日は2003年4月7日になっている(アトムの誕生日)。でも公式設定ではアトムは高田馬場生まれのはずだ。
 
 
 

新座駅南口公園

新座駅南口公園には、野火止用水をイメージしたという水路が整備されている。駅周辺の番地は新座市野火止となっており、野火止用水の名前の由来でもある。
 
 
 

野火止用水

史跡公園の端にある野火止用水の分岐点。左側が本流で、右側の分流は平林寺の境内へと続いている。野火止用水は江戸時代初期に造られた上水で、玉川上水から分水され、志木市を流れる新河岸川へと続いている。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●埼玉県新座市(駅からマンホール:2007/12/15)
 



東京府王子町


東京府北豊島郡王子町

東京府北豊島郡王子町
 
戦前に存在していた王子町の蓋。王子の「王」の字を「下水」の文字が取り囲むデザインの紋章が入っている。この蓋は王子本町2丁目で撮影したもので、周辺には11枚も残っていた。王子町は昭和7年に東京市に編入されているが、王子町下水道の起工は昭和3年、竣工は昭和17年とのことなので、実際に下水道の供用が開始された時には既に東京市だった可能性が高い。詳細は路上文化遺産データベースでご確認を。
 
 
 

東京府北豊島郡王子町

こちらも王子本町2丁目に残る角蓋。判別しにくいが、丸蓋と同じ紋章が入っている。偶然取り残された蓋のようで、希少性が高い。
 
 
 

東京府北豊島郡王子町

こちらも同じ紋章が入った丸蓋。この蓋は堀船3丁目のファミリーマート前に残っている。下水道展で頂いた資料G&U Vol.3(G&U技術研究センター 2008)にあるコラムによると、この蓋の紋章は他のものとは異なり、より早い時期に用いられたものではないかとの記述がある。
 
 
 

東京府北豊島郡王子町 東京府北豊島郡王子町

紋章部分の比較。左が王子本町2丁目、右が堀船3丁目の蓋。「王」の字の最後の画の反り返り具合が異なっているので、経年変化による違いではなく、確かに別の鋳型が使われているようだ。
 
 
 

黒猫さん

王子本町2丁目の風景。王子町の蓋は非常に細い路地に残っている。
 
 
 

東京都交通局8500形電車

王子駅近くで信号待ちをする東京都交通局8500形電車。
 
 
 

都電6080号

こちらは王子駅に隣接する飛鳥山公園に静態保存されている都電6080号。あらかわ遊園に静態保存されている都電6152号と同じ形式の車両で、前照灯が一つであることから「一球さん」の愛称で呼ばれていた。
 
 
 

青淵文庫

同じく飛鳥山公園に残る建造物、青淵文庫。重要文化財に指定されている。飛鳥山公園はもともと日本資本主義の父といわれる渋沢栄一が別荘(後に本宅)を構えていた地で、この青淵文庫も渋沢栄一の傘寿と子爵昇爵を祝って大正14年に建てられた。毎週土曜日に公開されている。
 
 
 

平和記念像

王子駅まで足を伸ばすと、どこかで見たような像があった。長崎の平和記念像を製作した彫刻家、北村西望が北区に居住していた縁から平成2年に設置されたのだそうだ。こういうの筆者の好みだ。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●東京府王子町(駅からマンホール:2007/11/03)
  ●王子町(路上文化遺産データベース)