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城の日 ~ 福島県白河市


福島県白河市

福島県白河市
 
1801年(享和元年)に白河藩主松平定信が造成し、身分の差を越え庶民が憩える「士民共楽」としたことにより日本最古の公園とされる「南湖公園」を背後に、市制40周年記念事業で復元された「小峰城三重櫓」がデザインされている。
 
4月6日は城の日ということをbot君に教えてもらったので今回は最初に城ネタ。
 
 
 

福島県白河市

こちらは市の花「ウメ」がデザインされた蓋。白河市専用のデザインというわけではなく、市の花が「ウメ」だからこのデザインはどうですかと長島鋳物㈱が提案して採用されたデザインということらしい。いわば半汎用品とも言え、同じデザインの蓋は他の自治体でも使われている(例えば埼玉県大宮市)。
 
 
 

福島県白河市福島県白河市

市の花「ウメ」、市の木「アカマツ」、市の鳥「ホオジロ」がデザインされた蓋。こちも長島鋳物㈱製だが、このデザインは完全に白河市専用のようだ。
 
 
 

福島県白河市

大きな消火栓の蓋。あまり見かけない地紋だ。
 
 
 

福島県白河市

同じく消火栓の蓋。こちらも同じパターンの地紋。
 
 
 

ぐりぐり写真:小峰城三重櫓
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蓋にデザインされている小峰城の三重櫓。築城は14世紀で、戊辰戦争の際に焼失・落城したが、市制40周年(平成元年)記念事業として、平成3年に三重櫓(本丸に相当)、平成6年に前御門が復元されている。(ぐりぐり写真: 写真にマウスカーソルを乗せると動かせる)
 
 
 

小峰城三重櫓からの眺望

小峰城三重櫓からの眺望。撮影日は2009年10月だが、現在は東日本大震災の影響で内部は立ち入り禁止となっている。
 
 
 

白河駅

白河駅。東北本線の駅で、「旧情を色濃く残す奥州の旅の玄関駅」として東北の駅百選にも選定されている。撮影は2009年10月。「小峰城」がデザインされた蓋と「ウメ」がデザインされた蓋はこの駅周辺で撮影した。
 
 
 

白坂駅

白坂駅。同じく東北本線の駅。撮影は2012年2月で、「ウメ」・「アカマツ」・「ホオジロ」の蓋と消火栓の蓋はこの駅周辺で撮影した。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●マンホール友の会さん
  ●日本マンホール蓋学会さん
  ●鯛の尻尾を奪い取れさん
  ●悠紀’s缶さん
  ●るるぷぅAizuさん
 



多胡碑 ~ 群馬県吉井町


群馬県多野郡吉井町

群馬県多野郡吉井町(現 高崎市)
 
町の花「サザンカ」、町の木「ケヤキ」、8世紀後半のものとされ国の特別史跡にも指定されている多胡碑(の収蔵庫)がデザインされている。
 
なお、吉井町は2009年6月1日に高崎市に編入されている。
 
 
 

群馬県多野郡吉井町

こちらは町章が入った消火栓の蓋。長島鋳物㈱製の汎用品だが、平成の大合併により消滅した自治体の紋章なので、記録として掲載しておく。
 
 
 

吉井駅

吉井駅。上信電鉄上信線の駅。
 
 
 

上毛かるた

駅舎内には、昭和22年に発行された郷土かるた、上毛かるたの看板があった。こちらも多胡碑を題材にしている。
 
 
 

多胡碑拓本

同じく駅舎内には多胡碑の拓本も展示されていた。内容は多胡郡設置の命令文とされているが、そこに刻まれた楷書の書体が、日本の書道史の資料として価値があるのだという。
 
以上、撮影は全て2010年4月。
 
 
 
関連リンク
  ●上武散歩道さん
  ●マンホール友の会さん
  ●悠紀’s缶さん
  ●マンホール風土記さん
 



東京都下水道局がロゴをリニューアル


※この記事はエイプリルフール用の嘘記事です。

「東京都下・水道局」の新しいロゴ

東京都下水道局がロゴをリニューアル
 
今年度より東京都下水道局のロゴがリニューアルされることが判明した。東京都下水道局については、似た名前の局が存在していて紛らわしいという意見や、どこで区切ったらいいのかわからないといった意見がかねてより寄せられており、新しいロゴはそれらの意見を反映したものになっている。
 
新しいロゴには、イチョウ形をした都シンボルマークの横に局名を記し、「水をきれいにするイメージを出したい」との願いを込め、その下に水色の波線が添えられている。職員の制服に付けられるワッペンや、同局のホームページ(この記事を執筆している段階ではまだ存在しない)など、都民の目にふれる場所に積極的に使われる。既に制服用のワッペン2万枚が製作されており、リニューアルにかかる費用は約3400万円という。
 
 
 
関連リンク
  ●湖のひみつ(駅からマンホール:2008/04/01)
  ●マンホ計が開発される(駅からマンホール:2009/04/01)
  ●御当地おいしい水(駅からマンホール:2010/04/01)
  ●東京都特許許可局(駅からマンホール:2015/04/01)
  ●東京都公式ホームページ
  ●東京都水道局(※本記事の「東京都下・水道局」とは関係ない別組織)
  ●東京都下水道局(※本記事の「東京都下・水道局」とは関係ない別組織)
 



春のお蓋見情報 2012


春のお蓋見情報 2012
※画像はイメージです。本文とはあまり関係ありません。

春のお蓋見情報 2012
 
日々暖かくなり、春らしくなってきました。各地にある上水道・下水道の施設や、自衛隊・米軍施設などの中には、その広い敷地を活かして桜の木を植えているところもあり、花見のために一般に開放されるところが幾つかあります。どこも普段は予約なしに、しかも土日・祝日に立ち入ることは難しい場所なので、珍しい蓋を見つけることができるかもしれない数少ないチャンスです。蓋を眺めてついでに花見もできる、今回はそんな施設をピックアップしてみました。なお、来年以降も同時期に開放される可能性が高いので、来年に活かせるよう既にイベントを終了してしまった施設の情報も掲載しています。
 

東京国立博物館
上野公園にある東京国立博物館では毎年春と秋に庭園が開放されますが、今シーズンの春の庭園開放では3月10日から4月15日の期間で開放されています。宮内省のマークが入った制水弇の蓋があるそうです。
米海軍横須賀基地
既に終了してしまいましたが、3月25日に「日米親善よこすかスプリングフェスタ 2012」が開催されました。
和田堀給水所
世田谷区にある和田堀給水所では、4月1日~11日まで施設の一部が開放されます。当初は4月8日までの予定でしたが、桜の開花が遅れていることから期間が延長されています。
虹の下水道館
お台場にある東京都下水道局の広報施設、虹の下水道館では、4月1日より企画展「マンホール展」が開かれます。
清瀬水再生センター
平日ですが、4月4日に「お花見2012」が開催されます。
砂町水再生センター
江東区にある砂町水再生センターでは、4月5日~7日に「桜を観る会」が開催されます。
三河島水再生センター
荒川区にある三河島水再生センターでは、4月6日・7日に、「さくら観賞会」が開催されます。国の重要文化財にも指定されている旧三河島汚水処分場喞筒場も間近で見ることができます。
米陸軍キャンプ座間
戦前には陸軍士官学校が置かれていた米陸軍キャンプ座間では、4月7日に「在日米陸軍キャンプ座間桜まつり」が開催されます。
陸上自衛隊久里浜駐屯地
4月7日・8日に「久里浜駐屯地桜まつり」が開催されます。
金町浄水場
葛飾区にある金町浄水場では、4月7日・8日の「柴又さくらまつり」と同期間に開放されます。
東村山浄水場
4月7日~15日まで開放されます。下記関連リンクの情報では4月1日~8日までと掲載されていますが、開花が遅れる見込みのため後日変更されています。
陸上自衛隊練馬駐屯地
練馬区にある陸上自衛隊練馬駐屯地では、4月8日に「第1師団創立50周年練馬駐屯地創立61周年記念行事」が開催されます。
小菅水再生センター
平日ですが、葛飾区にある小菅水再生センターでは、4月10日に「桜を楽しもうin小菅」が開催されます。
浮間水再生センター
北区にある浮間水再生センターでは、4月21日に「下水道ふれあいフェア」が開催されます。
中川水再生センター
足立区にある中川水再生センターでは、4月22日に「八重桜を見る会」が開催されます。
陸上自衛隊武山駐屯地
少し先ですが、5月27日に「東部方面混成団創立記念行事」が開催されます。

 
 
他にも同様のイベントが数多く開催されているものと思われますので、事前・事後の別を問わず、全国の施設の開放情報を募集します。珍しい蓋がありそうな施設の情報がありましたら、是非コメントやメールなどで情報をお寄せください。戦果報告も大募集です。(ブログコメントのSPAM判定が厳しいようで、URLを含むコメントが高確率でSPAM判定されてしまうようです。もしコメントが投稿できないようでしたら、「http://」の部分を削るなどしてみてください。お手数をおかけして申し訳ありません。)
 
 
 
関連リンク
  ●来館案内 庭園・茶室(東京国立博物館)
  ●水道ふれあいお花見広場・浄水場施設見学会(東京都水道局)
  ●「さくら観賞会」のご案内(東京都下水道局)
  ●春のイベント案内(東京都下水道局)
  ●虹の下水道館 企画展「マンホール展」(Twitter)
  ●日米親善よこすかスプリングフェスタ(横須賀市観光情報)
  ●在日米陸軍キャンプ座間桜まつり(相模原市観光協会)
 



幕末最初の開港場 ~ 静岡県下田市


静岡県下田市

静岡県下田市
 
「黒船」がデザインされている。車輪部分には下田市の市章も入っている。前回の記事では単色で彩色された蓋しか見つけられなかったが、多色刷りの蓋もあるらしいとの情報を得たので探してきた。
 
 
 

静岡県下田市

汚水桝の蓋にも「黒船」。車輪(市章)が相対的に大きくなっている。
 
 
 

静岡県下田市

こちらは亀甲模様の地紋の蓋。この蓋に入っている市章は「黒船」の車輪の市章と同じ形をしている。
 
 
 

静岡県下田市

東京市型地紋の蓋。この蓋に入っている市章は、花びらのような外周の形状とその中に入る丸の大きさとが異なっている。こちらの方が正式な市章に近いようだ。
 
 
 

静岡県下田市

丸と直線だけで構成されたような形の市章が入った蓋もあった。結構いい加減だ。
 
 
 

リゾートドルフィン号

下田まではこの列車に乗ってやって来た。伊豆急行2100系「リゾートドルフィン号」。伊豆急といえばこの色という、オーシャングリーン/ハワイアンブルーの塗装。この塗装の100系/1000系列車にはよく乗っていたので、物凄い違和感を感じた。
 
 
 

伊豆急下田駅

伊豆急下田駅。伊豆急行線の終着駅。駅前には、蓋にもデザインされている黒船「サスケハナ号」の模型も設置されている。一昨年の大河ドラマの影響か、模型の前には小さな坂本龍馬の像(龍馬くん地蔵)も設置されている。
 
伊豆急行線の駅名で「伊豆急」の名を冠するのはこの駅だけだが、恐らく昭和36年の開業時に既に東北本線の下田駅があったためではないかと思われる。
 
 
 

玉泉寺

しばらく歩いて玉泉寺に到着。初代アメリカ総領事館が置かれ、その経緯から国の史跡に指定されている。
 
 
 

弁天島

玉泉寺近くの弁天島は、黒船への密航を企てた吉田松陰と金子重輔が身を潜めていた場所だ。「吉田松陰踏海の企跡」として市指定の史跡になっている。「島」といっても陸続きだ。
 
 
 

弁天島

弁天島の風景。最初に密航を試みた際は波に阻まれ、それから二日間この辺りに潜み、再度密航を試みたのだという。松陰は当時23歳。密航は失敗に終わるが、この行為は英雄的行為として欧米に伝えられ、当時の日本人観を変えたとも言われている。
 
 
 

踏海の朝

そりゃ、失敗するかもしれん…
黒船に行き着く前に捕えられるかもしれんし、
アメリカ人に乗船を拒まれるかもしれん…
それでええんちゃ!
何もせんでおる事より、
その方が何千倍、何万倍も値打ちがある!
(† 名言ソーシャルネットワークFeshから引用)
 
 
 

遊覧船「黒船サスケハナ号」。海上保安庁の船も何隻か見える。遊覧船の資料は見つからなかったが、目測では全長凡そ30m程度だ(船に乗っている人との比で推測)。もちろん本物のサスケハナ号(78m)よりは小さいが、本物の黒船もこの遊覧船を数倍大きくした程度の大きさだ。
 
 
 

龍馬志の像

大河ドラマに便乗して設置されたのか、ここにも坂本龍馬の像があった。ややメタボ。
 
下田と龍馬との繋がりは、龍馬の師匠である勝海舟が前土佐藩主の山内容堂に、龍馬の土佐藩脱藩の罪の赦免をここ下田の宝福寺で願い出たということらしい。この時龍馬は町の旅館で待っていたのだそうだ。て、あんまり濃い関係では無いような気もするが、きっとツッコミを入れてはいけないのだろう。
 
 
 

ギラリ

稲生沢川を渡って下田港沿いの道に出ると、見慣れない蓋に出くわした。日光を反射してギラリと光っている。筆者は最近まで、こういった反射の強い向きから蓋の写真を撮ることはしなかったのだが、鉄蓋鑑賞において「ギラリ」というジャンルが確立されたことにより、今ではキャッキャッしながら撮っている。
 
 
 

中新川広域下水道

中新川広域下水道
 
さて、この見慣れない蓋だが、はるばる富山県からの越境蓋で、中新川広域下水道のものだ。構成団体である上市町、立山町、舟橋村の花、「リンドウ」、「キク」、「サツキ」がデザインされている。
 
 
 

茨城県稲敷郡河内町

茨城県稲敷郡河内町
 
少し歩くとまた越境蓋。こちらは茨城県河内町の蓋で、町の花「アジサイ」がデザインされている。
 
 
 

茨城県那珂市

茨城県那珂市
 
もう一枚越境蓋。こちらも茨城県からの越境で、同県那珂市の蓋だ。デザインは、2005年1月21日に瓜連町を吸収合併する前の那珂町時代の町の鳥、「キジ」を用いているようだ。なお、合併後の那珂市の市の鳥には「ハクチョウ」が指定されている。
 
 
 

龍馬くん地蔵

駅前にもあった「龍馬くん地蔵」。市内の7ヶ所に設置されていて、それぞれポーズが違うのだそうだ。
 
 
 

ペリー上陸記念碑

ペリー上陸記念碑。日米和親条約締結により即時開港となった下田に、ペリー艦隊の乗組員が初めて上陸したのがこの地なのだという。
 
 
 

開国記念碑

下田公園に入ると開国記念碑があった。ペリー提督とハリス領事のレリーフ像とそれぞれの言葉が刻まれている。
 
 
 

カーター大統領来日記念碑

下田に初めて訪れた合衆国大統領、カーター大統領の記念碑もあった。ジミー・カーターの記念碑なんて世界中探してもそんなに数は無いような気がする。
 
 
 

下田公園からの眺望

下田公園からの眺望。下田市街を一望できる。尖がった特徴的な形の山は「下田富士」と呼ばれていて、高さは約180m。数ある御当地富士のなかでも最も低い山なのだそうだ。
 
 
 

下岡蓮杖

下岡蓮杖の碑。ハリスの通訳、ヒュースケンから写真術を学ぶなどした日本営業写真の祖で、日本人初のプロカメラマンなのだそうだ。
 
 
 

ペリーロード

下田公園を抜けるとペリーロードに着いた。風情ある街並みが続く。
 
 
 

長楽寺

ペリーロードの脇に入ると長楽寺に出る。小坊主の看板が何ともいえない。日露和親条約が調印された地なのだそうだ。
 
 
 

了泉寺

了泉寺。ペリーロードはこの了泉寺の参道にあたる。ペリーと幕府との交渉場所がここだったのだそうだ。
 
 
 

宝福寺

宝福寺。ハリス領事との縁で有名な唐人お吉の菩提寺で、前述した通り勝海舟が龍馬の脱藩の罪の許しを願い出た地でもある。看板には龍馬が描かれ、龍馬の像も立っているが、数年前に来たときには唐人お吉だけだったような記憶がある。
 
 
 

稲田寺

伊豆急下田駅近くまで戻り、稲田寺。椿と河津桜が綺麗だ。
 
 
 

今回掲載した蓋のマップ。蓋の画像をクリックするとマンホールマップに連携する。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●静岡県下田市(駅からマンホール:2008/05/11)