本州最北の町のマグロはブランド物だった ~ 青森県大間町
青森県下北郡大間町
町の花「ハマナス」、町の木「クロマツ」、町の鳥「カモメ」がデザインされている。
「こ々本州最北の地」の碑。
大間町は本州最北に位置する町で、北海道の南端よりも北になる。
「まぐろ一本釣の町 おおま」のモニュメント。
平成6年に水揚げされたという大間史上最大440キロのマグロ(実物大)と、それを釣り上げる力強い漁師の腕のモニュメント。
奥に見えるのは弁天島の大間崎灯台。
運良くマグロ解体ショーを見学できた。
大間で水揚げされるマグロは津軽海峡の速い潮流で鍛えられて美味とされ、ブランド化されているが、筆者には高すぎて手が出せない。
西吹付山展望台からの眺望。
大間崎から北海道までは僅か18kmほどなので、すっきり晴れていれば函館の建物まで見えるのだそうだが、この日は気温が上がりすぎたせいかガスがかかり北海道は見えなかった。
津軽海峡は狭い海峡だが、国連海洋法条約によって国際海峡とされ、軍艦を含めてどんな国の船や飛行機も通行できる。核兵器を搭載した船や戦闘機も通ることができるため、非核三原則を掲げる日本は、国内法によりこの海峡の一部を特定海域として領有を放棄している。そのため津軽海峡の中心部は公海になっいる。
下北駅から大畑町を経由して大間町を結ぶ予定だった未成線である大間線の「二枚橋」。戦中に造られたコンクリート製のアーチ橋だ。大畑から大間へバスで向かう際、時々このような「幻の大間鉄道」の名残が見られた。
青函連絡船が攻撃を受けた際、代替航路として大間(青森)-戸井(北海道)を実現するために計画された鉄道で、下北駅から大畑駅までは開業もしていたが、戦中の資材不足のために工事が中断したまま終戦を迎えた。戦後、青函トンネルを造る際に北海道へ続く路線として候補になったが、青函トンネルが下北半島ではなく津軽半島から北海道に接続することが決定してからは完全に未成線のまま現在に至る。
開業していた下北駅-大畑駅間も昭和60年には国鉄から下北交通に転換され、さらに平成13年には廃止されてしまい、文字通り幻の鉄道となってしまった。
下風呂駅予定地。
戦中にほぼ完成していた下風呂駅予定地付近は、大間線予定地跡遊歩道として整備され、観光資源として活用されている。
関連リンク
●おおまエスコートクラブさん
●悠紀’s缶さん
●鯛の尻尾を奪い取れさん