阿佐ヶ谷散策 2/4 ~ 東京府、帝都高速度交通営団、東京都


杉並区役所

阿佐ヶ谷散策 2/4
 
前回の続き。阿佐ヶ谷駅から杉並区役所まで来たところから。
 
 
 

東京府

前回の記事で少し触れた、夢の入口でさんが見つけられた区役所前の鉄筋コンクリート蓋。放射状に並ぶダイヤ型の穴が特徴的だ。中央の紋章は昭和18年7月に東京都が発足するまで存在した東京府の紋章だ。この紋章は昭和6年から使われているので、この蓋の設置時期もその間に絞られる。
 
 
 

実用新案出願公告S10-7600 鉄筋コンクリート蓋

鉄筋コンクリート蓋については、昭和初期に森勝吉氏が発明し、幾つか実用新案登録もされているが、この蓋の様式はその中でも最初のものだったようだ。実用新案出願公告(昭和10年7600号)ではその骨組みの図も確認できるが、鉄線を鉄骨に使う現在の様式とは大きく異なり、一つの骨組み(鋳物)のみで鉄筋が構成されている(本文には「枠材ハ總ヲ一體ニ鑄造セラレ」とある)。ダイヤ型の穴も鉄筋の一部であり、その配置は東京市型地紋の蓋をも彷彿させる。隙間の空いたスカスカの鉄蓋をコンクリートで埋めたような形状だ。
 
 
 

帝都高速度交通営団

近くには営団地下鉄こと帝都高速度交通営団の蓋もあった。穴は開いていないが窪みの有る東京市型地紋の蓋だ。この下には丸の内線が走っており、杉並区役所前の青梅街道の地下には南阿佐ヶ谷駅がある。
 
 
 

東京府

東京府蓋はもう一枚あった。先ほどの蓋は歩道の端にあったが、こちらの蓋は車も通る横断歩道上にあるせいか、紋章部分がだいぶ磨り減っている。
 
 
 

杉並区役所

青梅街道に面する杉並区役所。区役所前にちょっと怪しい銅像が。これ以上ツッコミを入れると、[駅からマンホール] → [パンチラ好き] という誤った認識が広まってしまいそうなのでやめておく。<内輪ネタ失礼
 
当方、布に興味はありません。
 
 
 

東京都東京都

他に何かないかと区役所の周りをぶらぶらしたら出てきた萌え点。ハンカチ落しと天駈ける点。
 
 
 

東京都

こちらは異字体はないが蓋の形状が少し異なる仕切弁の蓋。丸い。
 
 
 

仕切弁

都章のない小型の仕切弁。すぐ下に水道管が埋設されていることを示す印(何て名前なんだろうか?)が見える。
 
追記
コメントで情報を頂きました。埋設表示ピン、埋設管表示ピンといった名称があるようです。
 
 
 

株式会社長谷川鋳工所製

㈱長谷川鋳工所製の制水弁の蓋。止水弁用バルブボックス B1-2という商品名・型番らしい。
 
 
 

東京都

比較的綺麗な状態の右書き止水栓も出てきた。
 
 
 

東京都

こちらは公共基準点の蓋。それほど珍しくない。「建設局・道路管理部」ではなく、「建設局・土木技術研究所」の蓋はそこそこ珍しいようだ。
 
 
 

東京都

青梅街道を渡って杉並都税事務所前で見つけた蓋。都章入りT字地紋の蓋。これは初見かもしれない。電話の蓋なんだろうけど。
 
 
 

東京都

角蓋もあった。掃除のおじさんの手を止めてしまって申し訳なかった。
 
 
 

東京都東京都東京都

道すがら出会った小型の蓋。それぞれ、姿形書換字の[制]水弁、都章のでかい右書き止水栓、姿形書換字の仕[切]弁の蓋。
 
 
 

丸蓋と特殊人孔鉄蓋

都立杉並高校近くで幾つか見かけた大型丸蓋と特殊人孔鉄蓋のセット。ここは天保の飢饉の際に開削され大正時代まで実用されていたという天保新堀用水の暗渠上に当るようだ。
 
 
 

東京都

3連の特殊人孔鉄蓋。全て角が四角いのは比較的古いものらしい。このタイプの鉄蓋は補修用に造られ交換されるのみで、もう新設はされない。
 
 
 

東京都

セットの大型丸蓋。普通の蓋と比べると、何となく穴が小さいように見える。
 
 
 

東京都

その近くで見つけた排水弁の蓋。萌え点(ハンカチ落し)付きで丸いのに四角い。この蓋はそこそこ珍しいことは確かだが、小さくて目立たないこともあり、実のところ残存数は結構多いのかもしれない。とりあえず現行の蓋ではないようなので、見つけたら場所を記録しておくに越したことは無い。この蓋は都立杉並高校の北端にあたる交差点にある。
 
長くなってきたのでまた次回に続く。
 
 
 
関連リンク
  ●阿佐ヶ谷散策 1/4(駅からマンホール:2011/10/30)
  ●阿佐ヶ谷散策 3/4(駅からマンホール:2011/10/30)
  ●阿佐ヶ谷散策 4/4(駅からマンホール:2011/10/30)