浦和と川口とIGS ~ 埼玉県浦和市


埼玉県浦和市

埼玉県浦和市(現 さいたま市)
 
今更ながら1年半前に見学した中川水循環センターの記事の続き。さいたま市になる前の旧浦和市の花「サクラソウ」がデザインされている。
 
 
 

埼玉県浦和市

こちらは以前掲載した実際に路上に設置されている蓋。展示用の蓋よりも路上にある蓋の方が状態がよいかもしれない。ただ、何枚か蓋を所持する者として、錆は磨けばある程度取れることを経験しているので、展示用の蓋も磨けば輝きを取り戻す可能性は捨てきれない。水循環センターの展示蓋を磨く会とか開催されないかな。やるなら私は間違いなく参加する。
 
 
 

埼玉県浦和市

展示蓋だけではあまり話が続かないので、地味な蓋の話題も。こちらは旧浦和市の市章が入った、そこそこ古そうな東京市型の蓋だ。
 
 
 

埼玉県浦和市

この蓋で注目したいのはこの部分、放射状に伸びる線が内側の円を突き抜けているところだ。夢の入り口でさんの考察に指摘されているように、このタイプの東京市型の蓋は伊藤鉄工㈱の製品である可能性が高い。
 
 
 

IGS

実際に縁塊部分をよく見ると、伊藤鉄工㈱のブランド「IGS」の文字が見つかった。伊藤鉄工㈱は大手の会社なので「IGS」の文字が入った蓋は全国でよく見かけるが、最初に「IGS」の文字が入った蓋を見つけた時は何の蓋かわからず、見つけた場所が岩手県内の駅前だったため岩手銀河鉄道(IGR)関連の蓋かとも想像していた。
 
 
 

伊藤鉄工㈱

伊藤鉄工株式会社
 
そんな疑問を抱えつつ後日見つけたのがこの蓋。「IGS」の文字と、下に製造元と思われる会社名「ITO-TEKKO」が入った蓋だ。言ってみればロゼッタストーン蓋。
 
 
 

伊藤鉄工㈱

ここまでわかれば調べる手段は幾つもある。同じ読みの会社は複数あるが、マンホールの蓋を製造する会社に絞れば「IGS」をブランドとする川口の鋳物会社伊藤鉄工㈱がすぐ見つかった。これが7年位前の話だ。
 
 
 

伊藤合名会社

伊藤合名会社
 
そのうち「IGS」が何の略なのかが気になりはじめ、そんな中見つけたのがこの蓋だ。
 
 
 

伊藤鉄工㈱

「ITO-TEKKO」ではなく「ITOGOMEI.CO」と書かれている。とりあえず「G」が出てきた。ちょっとワクワク。伊藤鉄工の前身であるなら、「ITO」と「GOMEI」で切れるはずで、「GOMEI」を合名会社の「合名」と考えれば、「伊藤合名会社」というキーワードが出てくる。
 
 
 

伊藤合名会社と伊藤愃六工場

国会図書館の近代デジタルライブラリーで昭和初期の埼玉県工場通覧を見ると、現在と同じ埼玉県川口市元郷3丁目にその名も「伊藤合名會社」が見つかった。他いろいろと調べてみると、現在の伊藤鉄工㈱の大株主は㈱愃王という会社らしく、この会社の所在地は浦和駅の近くにあった。GoogleMapで調べてみるとその番地には現在も「伊藤合名会社」の表記があった。「愃」の字から、埼玉県工場通覧で隣に並ぶ明治6年創業の「伊藤愃六工場」もきっと係わりがあるのだろう。さらに調べてみるとこの「伊藤愃六工場」の流れを汲むイトコー㈱という会社も同じく埼玉県川口市元郷3丁目に所在するようだ。伊藤鉄工㈱とは兄弟企業なのかも。
 
と、色々手がかりは出てきたものの、結局「IGS」が何の略なのかは不明なままだ。株式会社とはいえ、赤の他人がこれ以上根掘り葉掘り調べるのも気が引けるし、最近話題の家具屋さんのようなドロドロとした内情なんかが出てきたら寝覚めも悪いので、調査はここで止まっている。
 
何だか色々書いたが、一言で言うと今年も鋳物工場へ見学に行きたいなという話だった、のかな?
 
 
 
関連リンク
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