測量の日記念 日本水準原点公開 ~ 国土交通省国土地理院
国土交通省国土地理院(一等水準点)
「丙」と書かれた一等水準点の蓋とその中身。穴と鉄枠とが大きくずれている。
1949年(昭和24年)6月3日に「測量法」が公布されたことに由来し、6月3日は測量の日とされている。その測量の日に先駆け、毎年5月末に国会前庭洋式庭園内にある日本水準原点の一般公開が行われている。今年は5月21日に予定されていたが、雨天のため5月28日に延期された。日本水準原点標庫の脇にある一等水準点「丙」の蓋は、そのイベントの一環として開けられていた。
こちらが本イベントの主役。蓋(扉)の開けられた日本水準原点標庫。
一般公開された日本水準原点。水晶板に目盛りが刻まれているが、「0」の水平ラインが日本各地の標高の基準となる。よく見ると数字が上下逆に刻まれているが、これは水準儀(望遠鏡)で見ると逆さまに見えるため、予め逆さまに刻んでいるとのことだった。
日本水準原点は、隅田川河口にあった霊岸島検潮所の量水標で観測して決定された「東京湾平均海面」を標高0.0000mとし、標高24.5000mの位置に置かれた。関東大震災と東日本大震災の地震の影響でそれぞれ沈下し、現在、日本水準原点の0のラインは標高24.3900mの位置とされている。明治24年に日本水準原点が置かれてから、日本水準原点の標高が改正されたのは今のところこの2回のみだ。
標庫の裏側の扉も解放されていた。「明治二十四年 辛卯五月建設 陸地測量部」と刻まれていた。
「甲」と書かれた蓋。
一等水準点「甲」は、日本水準原点標庫の正面にある。
「甲」の蓋も御開帳。
日本水準原点標庫近くの草村の中には、一等水準点「乙」もあった。
こちらも御開帳。「甲」の蓋と違い、蓋につまみが付いていないため、こじ開ける感じだ。
蓋を開けると水準点の周りにモヤシのような謎植物とナメクジが何匹かいた。年に一回だけ拝むことのできる日の光?
「甲」「乙」「丙」と出揃ったので、次は「丁」だが、一等水準点「丁」は地上に顔を出している。標石には「№丁」と刻まれている。
少し離れて憲政記念館の休憩所近くには、一等水準点「戊」もある。甲・乙・丙・・・は十干と呼ばれ、甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸と10番目まであるが、一等水準点は「戊」でお終いということらしい。
国土交通省国土地理院(四等三角点)
他に「四等三角点」と書かれた蓋もあった。
この蓋は日本水準原点標庫と噴水を挟んで反対側にあるが、国土地理院の基準点成果等閲覧サービスのサイトには記載されていない。このサイトでは四等三角点はもちろんのこと、廃止された基準点まで参照できるので、そこに記載されていないこの「四等三角点」は謎の存在だ。ついでに開けてもらえばよかった。
関連リンク
●一等水準点(駅からマンホール:2008/01/24)
●日本水準原点(駅からマンホール:2008/01/24)
●霞ヶ関公園(駅からマンホール:2010/10/20)
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2014 年 6 月 3 日 3:24 AM
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