青森県南津軽郡田舎館村
「田舎館式土器」と「稲穂」がデザインされている。村内には弥生時代中期の垂柳遺跡があり、多くの土器や水田跡などが発掘されている。
田舎館村の田んぼアート。1993年に村おこしとして始められ、17回目になる今年のテーマは「戦国武将とナポレオン」。
現在では山形県米沢市や愛知県安城市など全国で同様の田んぼアートが行われているが、元祖はここ田舎館村だ。回数を重ねるたびに技術が向上しているようで、規模も質も田舎館村の田んぼアートが一番のようだ。
城を模した造りの田舎館村役場。田んぼアートはこの村役場の天守閣から見ると最も綺麗に見えるように計算されている。
下から田んぼを眺めても何が描かれているのかはわからない。田舎館村の田んぼアートは5種類の色の異なる品種の稲で描かれており、稲を倒したり焼いたりして描いているわけではない。ミステリーサークルなんて相手にならないくらいの質の高さだ。
関連リンク
●ちょっとそこまでさん
●本と古伊万里と買い物をこよなく愛する30女の消費記録。さん
●kerokerofrogの のほほん日記さん
●鯛の尻尾を奪い取れさん
●空っ骨病みTagebuchさん
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青森県西津軽郡木造町(現 つがる市)
木造町の亀ヶ岡遺跡から出土した「遮光器土偶」がデザインされている。周囲に配置されている「マツ」と「イチョウ」の葉は、町章の構成要素でもある。
木造町は2005年2月11日に、森田村、柏村、稲垣村、車力村との新設合併により、つがる市になっている。
こちらの蓋にも「遮光器土偶」がワンポイントでデザインされている。この土偶は発掘時から左足が欠けており、また各地で発掘された同種の土偶もどこかしら体の一部が欠けていることがほとんどなので、欠けていること自体に何かしらの意味があるのだと考えられている。(例えば豊穣を祈願する儀式などで土偶の体の一部をわざと切断するなど)
木造駅。夢に出てきてうなされそうな凄い駅舎。当初は電車の発着に合わせて土偶の目を点滅させていたが(いってらっしゃいビーム)、子供が怖がるという理由で最近では自粛しているのだとか。ふるさと創生事業の一億円を利用して造られたのだそうだが、こういう無駄遣い、筆者は決して嫌いではない。木造駅は、「巨大な土偶が出迎える迫力ある駅舎」として東北の駅百選に選定されている。
この日(8月30日)は丁度「馬市まつり」が行われており、通りは多くの人で賑わっていた。電車の本数が少ないので祭の開催時間前にこの地を泣く泣く後にしたのだが、それでも雰囲気はよく伝わってきた。
この祭は明治36年から木造町で始まった農耕馬のせり市が起源で、現在では「馬ねぶた」をひいて町を練り歩く「馬ねぶたパレード」を中心にした祭になっている。
ねぶたの大きさは小さいが、工夫を凝らしたねぶたがたくさん見受けられ、なかなか楽しそうな祭だ。
関連リンク
●しゃこちゃん(木造町ホームページ跡)
●悠紀’s缶さん 2
●鯛の尻尾を奪い取れさん
●マンホール友の会さん
●ヤッホー!フォト・ラララさん
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青森県西津軽郡深浦町
「日本海」に沈む「夕日」と「カモメ」がデザインされている。水平線上の平べったい形状のものは何かを意図してデザインしたのだと思われるが、何なのか謎。島?それとも海に映る夕日か?
ともかく、西側を日本海に面した深浦町は夕日鑑賞の名所で、「夕陽海岸」を名乗っている。
深浦駅。五能線の駅で、リゾートしらかみも停車する。
深浦駅には北前船「深浦丸」の模型が展示されている。深浦港近くにある「風待ち舘」には実物の三分の一の大きさで復元された「深浦丸」が展示されているそうだが、今回は時間の関係でパス。
駅を出ると目の前はすぐ海で、右手には「大岩」が見える。歩道が整備されており、手軽に海の真ん中へ行くことができる。
猿神鼻の洞門。この辺りはもともと断崖絶壁で、岩をくり貫いて道を作ったのだそうだ。現在は埋め立てられ、国道101号線が海沿いの道となっている。
ふかうら文学館。太宰治の小説「津軽」の中で太宰が実際に宿泊したという「行きあたりばつたりの宿屋」こと旧「秋田屋旅館」を改装した町営の文学館で、2004年に開館した。作中で「汚い部屋」と表現された部屋も再現されている。
深浦港とふれあい橋。奥に見える建物は海鮮市場ピアハウス。深浦の海の幸を堪能できる。
こちらは同じ深浦町の千畳敷海岸。千畳敷駅に停車中の普通列車から撮影。リゾートしらかみ3号を利用するとこの駅に10分間停車してくれるので、千畳敷海岸を散策できるのだそうだ。
深浦町は南北に広い町で18もの駅があるが、そのなかで千畳敷駅は最も北に位置する駅になる。ただし、弘前方面へ南下したところにもう2駅あるので、最も北であるが端の駅ではない。この千畳敷海岸も小説「津軽」で言及されている。
さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行かう。絶望するな。では、失敬。
関連リンク
●鯛の尻尾を奪い取れさん
●空っ骨病みTagebuchさん
●どら焼き親父写真館さん
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