芝浦分讓地 ~ 東京都港区


東京都港区

東京都港区(芝浦分讓地)
 
「芝浦分讓地」と書かれた蓋。この蓋は芝浦1丁目のオフィスビル「シーバンス」周辺の運河沿いの遊歩道に数枚設置されているのだが、周辺は東芝やヤナセの本社などが並ぶオフィス街で、決して分譲地(宅地)には見えない。文字の回り込みが左から右になっているので、相当古い蓋ではないかと思われる。
 
 
 

讓

「讓」の字を拡大。新字体の「譲」ではなく旧字体の「讓」が用いられている。芝浦はもともとは浅瀬の海で、明治45年に埋め立てが開始され、大正8年に埋立地が完成している。従ってこの蓋は少なくともそれ以降の設置のはずだが、それ以上の詳細は不明だ。
 
国土地理院国土変遷アーカイブでこの地域の古い空中写真を閲覧することができる。そこにある帝國陸軍撮影の空中写真によると、昭和11年には更地、昭和19年には工場が建っているように見える。「分譲地」といっても宅地とは限らないので何ともいえないが、もしこの地域が宅地であったとするのならば、この蓋は大正8年から昭和のごく初期にかけて設置されたもの、もしかすると関東大震災以前に設置されたものではないかと想像される。
 
追記(2010/11/05)
神奈川大のCOEプログラムで製作された関東大震災-地図と写真のデータベースで大正12年当時の地図を確認できるが、この地域は宅地ではなく最初から工業用地だったようで、震災当時は芝浦製作所の工場があったようだ。(ついでに火災被害にもあっているようだ)
 
 
 

芝浦運河

蓋の設置されているシーバンス付近の風景。なにか事故があったようで、警察により立ち入り禁止の帯が張られていた。蓋は左側の一段高いところにある遊歩道に設置されていたので助かった。
 
 
 

芝浦運河

事故は運河内で起こっていたようで、運河の一部が封鎖されていた。
 
 
 

芝浦運河

蓋は古いようだが、遊歩道は比較的最近整備されたように見える。地中の管と蓋とを残し、遊歩道のみ作り直したのではないかと思われる。
 
 
 

芝浦運河

同じく芝浦運河の風景。なにやら演奏中。筆者は最近フルートを入手して独学で練習中なのだが、尺八みたいな音しか出なくて困っている。
 
 
 

芝浦運河

運河沿いにはゆりかもめとモノレールが走っている。写真は運河の上を走るポケモンモノレール。
 
 
 
関連リンク
  ●東京都港区(駅からマンホール:2010/11/03)
  ●東京都港区(竹芝通り)(駅からマンホール:2008/12/05)
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