荒川・下水道フェスタ2012 ~ 荒川水循環センター


荒川水循環センター

荒川水循環センター
 
またブログの更新が滞ってしまっている。本業がそこそこ忙しいのと、コツコツとマンホールナイト3の準備を進めているのと、相変わらず写真の整理が進んでいないのと、Nexus7のおまけの2000円クーポンで買ったFF3をやりこんでいる(これが主たる原因)といった要因があるのだが、もし更新を期待して当ブログを毎日覗いている方がいらしたら本当に申し訳ない。
 
前置きはともかく、先日の秋のお蓋見情報 2012でも取り上げた「荒川・下水道フェスタ2012」に行ってきたので、今回はその報告だ。
 
 
 

荒川左岸南部流域下水道

荒川左岸南部流域下水道
まず荒川水循環センターの門の前で見つけた蓋。「流域下水」の文字が地紋の丸の中に納められている。中央の紋章は埼玉県の県章。下部に「N-01」とあるが、すぐそばに「N-02」の蓋もあった。
 
 
 

荒川左岸南部流域下水道

門を入ると「荒川下水」の文字をアレンジしたと思われる紋章が入った蓋があった。なかなかカッコイイ紋章で、この蓋を見られただけでもちょっと嬉しい。臭い対策のためか、ガムテープで穴という穴が塞がれているのがちょっと残念だ。窒息蓋。
 
 
 

荒川水循環センター

ここへ来た目的はこちらのコーナー。荒川水循環センターが担当している、荒川左岸南部流域下水道の該当自治体の蓋が展示されている。
 
 
 

埼玉県鳩ヶ谷市

埼玉県鳩ヶ谷市(現 川口市)
まず、市の鳥「キジバト」、市の木「モクセイ」がデザインされた鳩ヶ谷市の蓋。旧鳩ヶ谷市内の路上には、中・小型の汚水桝の蓋で彩色されたものはあるようだが、この大きさの人孔蓋で彩色されたものは無いようだ。
 
展示蓋で実使用はされていないと思われるが、そこにもガムテープで穴を塞ぐ用心深さ。
 
 
 

埼玉県川口市

埼玉県川口市
市の花「テッポウユリ」がデザインされた川口市の蓋。この蓋は、川口市内の路上でも見ることができる。
 
 
 

埼玉県蕨市

埼玉県蕨市
市の花「サツキ」がデザインされた蕨市の蓋。蕨市内の路上に彩色された同デザインの蓋は無いようだ。
 
 
 

荒川左岸南部流域下水道

荒川左岸南部流域下水道
埼玉県の花・木・魚、「サクラソウ」・「ケヤキ」・「ムサシトミヨ」がデザインされた荒川左岸南部流域下水道の蓋。以前、彩色されたこのデザインの蓋が西浦和駅近くにあったようだが、現在は彩色されていない蓋に交換されているようだ。
 
 
 

埼玉県戸田市

埼玉県戸田市
市の花「サクラソウ」、市の木「キンモクセイ」、「戸田漕艇場」の「ボート」がデザインされた戸田市の蓋。この蓋は戸田市内の路上でも見ることができる。ちなみに荒川水循環センターは戸田市内に位置する。
 
 
 

埼玉県浦和市

埼玉県浦和市
市の花「サクラソウ」がデザインされた浦和市の蓋。白1色で彩色されている。
 
 
 

埼玉県上尾市

埼玉県上尾市
市民の木「アオキ」がデザインされた上尾市の蓋。この蓋も上尾市内の路上で見ることができる。
 
 
 

埼玉県大宮市

埼玉県大宮市(現 さいたま市)
「盆栽」がデザインされた大宮市の蓋。同デザインのエポキシ樹脂で彩色された蓋は旧大宮市内の路上でみることができるが、この蓋のようにセラミックサンドで彩色された蓋は無いようだ。
 
 
 

埼玉県与野市

埼玉県与野市(現 さいたま市)
市の花「サクラ」と川を泳ぐ「鯉」がデザインされた与野市の蓋。先の大宮市の蓋と同じく、この色遣い・彩色方法で彩色された蓋は、旧与野市内の路上には無いようだ。
 
 
 

これらの展示用の蓋は、流域下水道の幹線を模したライン上に沿って設置されている。地図(航空写真)で左端のピンが上尾市、右端のピンが鳩ヶ谷市で、中央付近の戸田市を経て荒川水循環センターに繋がっている。
 
 
 

埼玉県戸田市

埼玉県戸田市
戸田市の公共基準点の蓋。この蓋は荒川水循環センターの敷地内にあった。
 
以上、ここまでが荒川水循環センターに設置・展示されている蓋だ。荒川・下水道フェスタ自体は完全に子供向けのイベントで、多くの人で賑わっていたが、このブログで取り立てて書くことは無い。
 
 
 

埼玉県戸田市

荒川水循環センターの周辺で見つけた、先と同じ公共基準点の蓋。ただしこちらは「3級基準点」と書かれている。中央に市章も入る。
 
 
 

荒川水循環センター

荒川水循環センターを一望。とても広い。
 
 
 

荒川水循環センター

こちらは恐らく汚泥処理のプラント。集積回路のように所狭しとひしめき合うメカメカしい配管がカッコイイ。
 
 
 

荒川水循環センター

こちらは処理されて綺麗になった水の出口。かわいらしいデザインの橋だ。
 
 
 

埼玉県

埼玉県
荒川水循環センターの周辺で見つけた蓋。燈孔の蓋と空目する。
 
 
 

荒川水循環センター

その近くにあった工業用水の制水弁。荒川水循環センターの近くにあったが、埼玉県では下水処理水(再生水)を工業用水に転用することはしていないので、荒川水循環センターとは関係無いようだ。
 
 
 

埼玉県戸田市

埼玉県戸田市
戸田市の防火用水の蓋。この蓋は戸田公園駅近くで見つけた。愛知県内でよくみられる名古屋市型系統の蓋。名古屋市型地紋に似ているが、正当な名古屋市型地紋ではない亜流?のタイプ。関東で見るのは初めてかもしれない。
 
 
 

荒川左岸南部流域下水道

荒川左岸南部流域下水道
先にも書いたが、西浦和駅近く、田島団地前交差点付近にあるという彩色された蓋を探しに行ったときに撮影した蓋。撮影は2011年10月だが、この時既に彩色された蓋は交換されてしまっていたようだ。
 
 
 

荒川左岸南部流域下水道

西浦和駅近くにはセラミックサンドで白一色に彩色された蓋もあった。
 
 
 
追伸
来る11月2日(金)、イイフタの日に開催されるマンホールナイト3では、マンホールのふた 日本篇の著者でこの業界では現人神ともされる林丈二先生をゲストとしてお迎えすることが発表されています。詳細・予約方法はこちらで確認できますので、興味のある方は是非参加のご検討をよろしくお願いします。筆者も発表します。
 
 
 
関連リンク
  ●秋のお蓋見情報 2012(駅からマンホール:2012/09/14)
  ●中川水循環センター(駅からマンホール:2013/10/17)
  ●元荒川水循環センター(駅からマンホール:2013/09/08)
  ●荒川右岸流域下水道(駅からマンホール:2011/01/26)
  ●古利根川流域下水道(駅からマンホール:2008/11/15)
  ●荒川左岸北部流域下水道(駅からマンホール:2008/07/06)
 



秋のお蓋見情報 2012


秋のお蓋見情報 2012
※画像はイメージです。本文とはあまり関係ありません。

秋のお蓋見情報 2012
 
鉄蓋の秋がやってきました。普段は簡単に入れないけれど、この時期に特別に公開・開放される施設や、この時期に行われる鉄蓋に関するイベントの情報を集めてみました。なお、来年以降も同時期に開催される可能性が高いため、来年に活かせるよう既に終了してしまった施設・イベントの情報も掲載しています。
 

下水道の日(北海道北見市)
毎年9月10日は下水道の日です。多数の鉄蓋をコレクションする北見市では、例年この日に合わせて鉄蓋の展示を行うのですが、今年は期間が短く既に終了してしまっています(9月6日~12日)。しかも告知は開催当日。これでは旅行計画が立て辛いですね。
下水道デー(東京都)
東京都下水道局ではここ数年下水道の日に合わせて白汚零氏が撮影した下水道の写真の展示会を行っていたのですが、今年は開催されませんでした。今年の下水道デーでは、さかなクンのトークショー(虹の下水道館)や川越シェフのトークショー(池袋サンシャインシティ)が行われたそうです。鉄蓋鑑賞家向けではなさそうなので、筆者は参加しませんでした。来年に期待。
水循環センター(埼玉県)
既に終了していますが、9月8日・9日・10日に、埼玉県下水道公社の7つの水循環センター(荒川・元荒川・小山川・新河岸川・新河岸川上・中川・古利根川)で見学会が開催されました。これらの水循環センターの中には、路上には設置されていない彩色された蓋が展示されている所もあります。ただし事前に予約が必要だったようです。
米陸軍キャンプ座間(神奈川県座間市)
戦前には陸軍士官学校が置かれていた米陸軍キャンプ座間では、9月15日・16日に「ミュージックフレンドシップフェスティバル」が開催されます。旧陸軍の紋章と思われる星形のマークが入った制水弇の蓋があるようです。
海上自衛隊岩国航空基地(山口県岩国市)
9月16日に岩国航空基地祭が開催されます。
航空自衛隊小松基地(石川県小松市)
9月23日に航空祭が開催されます。
国立感染症研究所(東京都新宿区)
9月29日に一般公開されますされます。蓋に関してはあまり期待はできませんが、研究所を含めた戸山公園一帯は戦前に陸軍戸山学校が開かれ、陸軍軍医学校や陸軍の練兵場が置かれた場所です。
海上自衛隊下総航空基地(千葉県柏市)
9月29日に開設記念行事が行われ、一般に開放されます。
都民の日
10月1日は都民の日ですが、東村山浄水場、境浄水場、小作浄水場、三園浄水場で水道施設見学会が行われます。特に武蔵野市に位置する境浄水場は通水が大正13年と歴史が古く、骨董蓋が見つかるかもしれません。
駒沢給水所構内見学会
同じく10月1日に、駒沢給水塔風景資産保存会の主催で駒沢給水所構内見学会が開催されます。完全予約制で、申し込み受付は9月15日(土)8時ごろより行われるとのことです。東京府澁谷町の蓋が幾つか残されています。
荒川・下水道フェスタ2012(埼玉県戸田市)
10月13日に荒川水循環センターで「荒川・下水道フェスタ2012」が開催されます。周辺自治体の彩色された蓋も展示されているようです。
航空自衛隊小牧基地(愛知県春日井市)
10月14日に航空祭が開催されます。
水道展(北海道旭川市)
10月17日・18日に、旭川大雪アリーナで日本水道協会主催の水道展が開催されます。
下水道ふれあいまつり(神奈川県)
10月20日に、相模川流域下水道左岸処理場酒匂川流域下水道右岸処理場で下水道ふれあいまつりが開催されます。
造幣局東京支局(東京都豊島区)
10月20日に、造幣局東京支局構内で造幣東京フェア2012が開催されます。
調布飛行場(東京都調布市)
10月21日に、第17回調布飛行場まつりが開催されます。
米海軍横須賀基地(神奈川県横須賀市)
10月21日に、よこすかみこしパレードに伴う米海軍横須賀基地一般開放が予定されています。旧帝國海軍時代の電話の蓋や制水弁の小蓋を見ることができます。
東京国立博物館
上野公園にある東京国立博物館では毎年春と秋に庭園が開放されますが、今シーズンの秋の庭園開放では10月24日から11月30日の期間で開放されます。宮内省のマークが入った制水弇の蓋があります。
マンホールナイト3
いい蓋の日11月2日に開催されるスペシャルイベントです。詳細はまた後日に発表されると思います。乞う御期待。なお、予約受付は既に開始されています。
相生祭(相模女子大学)
旧陸軍通信学校跡地に立地する相模女子大学の学園祭、相生祭が11月3日・4日に開催されます。旧陸軍のものと思われる蓋が残っているそうです。
水循環センター探検ツアー(埼玉県)
埼玉県民の日(毎年11月14日)に合わせ、11月11日に埼玉県下水道公社の7つの水循環センター(荒川・元荒川・小山川・新河岸川・新河岸川上・中川・古利根川)で見学会が開催されます。事前の申込みは必要ないとのことです。
おさんぽ神保町
11月のどこか(日時変更になりました)に、筆者が案内する、蓋を中心に路上観察を行うイベントを計画中です。詳細は後日また。乞う御期待。
東京都水道局関連施設
11月20日~30日にかけて、東京都水道局主催秋の水道施設見学会が開催されます。都営水道を使用している地域在住の人向けで、要予約です。

 
 
他にも同様のイベントが数多く開催されているものと思われますので、事前・事後の別を問わず、全国の施設の開放情報を募集します。珍しい蓋がありそうな施設の情報がありましたら、是非コメントやメールなどで情報をお寄せください。戦果報告も大募集です。(ブログコメントのSPAM判定が厳しいようで、URLを含むコメントが高確率でSPAM判定されてしまうようです。もしコメントが投稿できないようでしたら、「http://」の部分を削るなどしてみてください。お手数をおかけして申し訳ありません。)
 
 
 



今市浄水場と日光杉並木 ~ 栃木県今市市


栃木県今市市

栃木県今市市(現 日光市)
 
市の花「カタクリ」、市の木「スギ」、市の鳥「カワセミ」がデザインされている。
今市市は2006年3月20日に、日光市、足尾町、藤原町、栗山村との新設合併により、新しい日光市になっている。
 
 
 

栃木県今市市

同じデザインだがエポキシ樹脂で彩色された色鮮やかな蓋。
 
 
 

栃木県今市市

たくさんの市章がちりばめられたやや小型の蓋。隠れているものも含めると市章は全部で95個ある。
 
 
 

栃木県今市市

こちらは通常のサイズの蓋。なんと131個の市章がある。世界一数多くの紋章がデザインされた蓋なのではないだろうか。
 
 
 

栃木県今市市

こちらは東京市型地紋の蓋だが、縁の部分が太く、サンフランシスコにあるという蓋を彷彿とさせる。この蓋は恐らく既に倒産してしまった日豊金属工業㈱の製品だ。
 
 
 

栃木県今市市

こちらも東京市型地紋の蓋。鉄枠部分の模様はあまり見かけない気がするが、どこのメーカー製だろうか。
 
 
 

栃木県今市市

小型の蓋。東京市型地紋の真ん中の部分だけを取り出してきたかのような地紋だ。
 
 
 

栃木県日光市

合併後の日光市の蓋も幾つか設置されていた。
 
 
 

栃木県今市市

上水道の制水弁の蓋。市章や町章などは凸で鋳出されることが多いが、今市市の場合は凹で表現されている。
 
 
 

栃木県今市市

大型の計量枡の蓋。こちらの市章も凹で鋳出されている。
 
 
 

栃木県今市市

やや古そうな消火栓の蓋。こちらの市章は凸。「單口」と旧字体での表記。
 
 
 

下今市駅

下今市駅。東武鉄道日光線の駅。この日はここから日光杉並木を歩いて日光を目指した。
 
 
 

特急きりふり

下今市駅に停車する特急「きりふり」。行楽シーズンに運転される列車だ。左奥に見える赤い車両は東武1800系電車で、かつては急行「りょうもう」として使用されていたが、現在では団体専用および臨時用として使用されている。
 
 
 

今市駅

今市駅。こちらはJR東日本日光線の駅。
 
 
 

上今市駅

上今市駅。こちらは東武鉄道日光線の駅。大きな水車がお洒落。
 
 
 

世界の水車

上今市駅の隣には杉並木公園が整備されており、「世界の水車」と題して数多くの水車が回っている。
 
 
 

宇都宮市水道今市浄水場

また、上今市駅近くには大正5年3月に給水を開始した、日本で31番目に古いという今市浄水場が立地している。宇都宮水道創設の浄水場で、表札には「宇都宮市水道 今市浄水場」と書かれている。
 
 
 

今市浄水場

今市浄水場の風景。右に見える赤い屋根の洋館がシンボルとなっているそうだが、外からはあまりよく見えない。蓋に関しても、外から確認できる範囲には面白そうな蓋は見当たらなかった。
 
 
 

今市浄水場

中央の建物には宇都宮市の市章も入っている。
 
 
 

日光杉並木

日光杉並木。道の両脇には清流も流れていて歩きやすい。
 
 
 

ベゴニア

途中、神社の前にきれいな花が咲いていた。何の花だろうかとツイートしてみたらすぐに返事を頂き、これはベゴニアでは、とのことだった。ベゴニアという名前はよく聞くけど、どんな花なのか恥ずかしながら知らなかった。園芸用に品種改良されたものもよいが、自生している花にも魅力がある。
 
 
 

水郷橋

杉並木と日光だいや川公園を抜けて、大谷(だいや)川に架かる水郷橋に到着。
 
 
 

大谷川

大谷川は中禅寺湖を水源とし、華厳の滝を経由して鬼怒川へと続いている。先に掲載した今市浄水場はこの川を水源としている。
 
 
 

今回掲載したデザイン蓋のマップ。蓋の画像をクリックするとマンホールマップに連携する。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●栃木県今市市(駅からマンホール:2009/09/23)