こだわりのレプリカ蓋 ~ 台場一丁目商店街


台場一丁目商店街

台場一丁目商店街
 
台場の「台」の字を基にした紋章入りの、名古屋市型地紋の蓋。名古屋市型地紋の蓋は、現在の東京23区にあたる区域では昭和7年10月に当時の東京市に合併される前の幾つかの町、巢鴨町尾久町千住町高田町などで実際に利用されていたが、現在ではほとんど見られない非常に古いタイプの蓋だ。
 
 
 

台場一丁目商店街

この蓋は、ゆりかもめのお台場海浜公園駅前に立地するショッピングモール、デックス東京ビーチの4階にあるテーマゾーン、「台場一丁目商店街」に設置されている。モールの4階なので、もちろんこの蓋は本物のマンホール設備ではなくテーマゾーンの展示物の一つだ。材質も鉄ではなく強化プラスチックのようだった。
 
 
 

台場一丁目商店街

こちらは最初に掲載した蓋とは質感が少し異なる蓋。台場一丁目商店街は「昭和レトロ」をテーマにしているが、昭和レトロに相当する時代にはお台場(13号埋め立て地)はまだ海であり、過去に「台場町」という自治体が存在したこともなく、この蓋は完全な創作物だ。しかし、地紋に名古屋市型を用い、中央に町章を配置するなど相当のこだわりが感じられる。
 
 
 

台場一丁目商店街

蓋の周辺もわざと四角くコンクリートで舗装したような形状になっており、何とも心憎い。
 
 
 

台場一丁目商店街

台場一丁目商店街には他にも様々な昭和レトロな展示物があるが、目立たないマンホールの蓋に最もこだわりを見せているように感じられる。設計したのは誰だろうか。その人もきっと相当な鉄蓋鑑賞愛好家だろうと想像される。
 
 
 
関連リンク
  ●この日の管理人のつぶやき(Twitter)
  ●台場一丁目商店街(デックス東京ビーチ)
  ●谷津遊園情報局さん
  ●MANHOLE COLLECTIONさん
 

この記事へのコメント 1件

  1. アバター画像 駅からマンホール より:
    みちくさ学会発表会

    この日はTwitterでお世話になっているmorimo_tさんがみちくさ学会の発表会でマンホールの担当講師として発表され、私も応援しに会場まで足を運んでみました。そのついでにお台場を散策し、台場一丁目商店街と虹の下水道館を再訪してみました。久しぶりの散策は楽しかった。

    このところ妙に忙しくブログの更新が滞っていたのですが、ようやく目処が付いたので久しぶりに更新しました。このブログ、路上文化遺産データベースともにしばらく管理者不在のような形になってしまい失礼いたしました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

コメントをどうぞ

※確認画面はありません